2009年 フランスへの旅 8 | ラヴィデミコ

2009年 フランスへの旅 8



7日目です。



今日は、友人の実家がある ボーヴェ Beauvais に行く予定。



一人で郊外への電車に乗るのは初!!
(友人は昨日の夜、先に実家に帰ってました)

大丈夫かな~わかるかな~と心配しつつ、北駅 Gare du Nord へ向かいました。



友人が調べてくれた電車は11時18分パリ発のボーヴェ行き。

掲示板を見て・・あったあった。


まず切符を買わなくては。


この日は日曜の午前中で、窓口も閉まっているし係員も一人もいません。

自動販売機でなんとか買おうとしたのですが・・・




行き先を選択するところでどうしてもボーヴェが見つからない!!あせる



え~どうして~ショック!




でも、ここで買うしか方法はありません。


誰かに聞きたかったけど、ほんとに誰もいない。(日本じゃありえん!)

掲示板のDestination(行き先)がペルサン・ヴォーモンというところに

なっていたので、そもそもその電車がボーヴェに行くのかすら

わかりかねたのですが、時間とホームの番号は友人の教えてくれた通りだから

たぶんその電車だろう・・・


結局、ペルサン・ヴォーモンまでの切符を買ってみましたチケット



切符をコンポストゥール(自動改札機)に入れるもパンチされたのは

かどっこだけ・・・しくじった汗

フランスの電車は有人改札ではなく、自分でパンチ穴を開けないと

いけないのです。(どれだけの人がこの作業をしているのかはナゾ)

私はあくまでも観光客、万一検札があって罰金をとられちゃたまりません。


でも心配は、果たしてこの切符で行けるのかどうかということ・・・


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ホームにあがってみると・・・



BEAUVAIS(ボーヴェ)行きとの掲示板!

よし、やっぱりこの電車だ~電車キラキラ


ちょっと安心して電車に乗り込みました。



車両自体はとても新しく、きれい。

人も少ないのでゆったり座れます。


で、車内の電光掲示板を見ていると・・・



やっぱり、ペルサン・ヴォーモンは次の駅!!



私の目指すボーヴェは、もっともっと先の終点です。

やばい~やっぱりこの切符じゃだめだ!!叫び



もう一回切符を買いなおすべき??といったん電車を降り、

自動販売機のところまで戻ったのですが・・・走る人あせる



なんと長蛇の列ドクロ



これじゃあ出発に間に合わない・・・



いいや~もう乗っちゃえ!!







どきどきしながら電車にゆられて数十分。


ペルサン・ヴォーモンでいったん降りることも考えたのですが

停車時間が短すぎて到底無理。


フランスには乗り越し清算というシステムが存在しないので、

いつのまにか乗り越しちゃってたりした場合でもたか~い罰金をとられると

地球の歩き方にも載ってたし、実際友人もとられたって言ってたし!!


あ~隣で悠長にゲームしている青年がうらやましい・・・


となかば泣きそうな気持ちでいたら、

ついに車掌さんらしき人が通りかかった!!!



パーハイッ!!



と勢いよく手をあげてアピールしたところ・・・


「Je repasse a tout a l'heure!」(あとでもっかいくるよ!)


と言い残して去っていってしまいました・・・


あとでっていつですか~ガーン

まあでも、これでなんとかなるかもだし(来てくれたらの話だけど)、

さっきよりは安心して車窓を楽しむことにしました。





そして、すっかり忘れかけていたころに、

「Madame!」と戻ってきてくれた車掌さんラブラブ



待ってました~!と状況を説明する私。



ボーヴェ、と2回言っても発音悪くて通じなかったけど、

なんとか足りない分の切符を買うことができましたチョキ



あ~やればできるよあたし~アップ

はあ、海外だとこんなプチ旅でも色々あるもんです・・・


勉強になります。





そんなこんなで約1時間の電車の旅は終了。


買った切符を手にしていましたが、やはりいつもどおり検札係はいません。

てことは車中で買わなくても来れてたってことですけど、

まあそこは正直な日本人なので危ない橋はわたりたくない・・・

気持ち的にもすっきりですしね。





友人が迎えに来てくれてるはずが、いないな~


小さい駅ですが、人はけっこういました。

構内の椅子に腰掛けた直後、友人登場。


「電話してって言ったのにかけてこなかったから、来るかわかんなかったよ」

と言われ・・・あれ?そうだっけ?


あたしは雨が降ったら電話してって言われてたかと思ってた雨

まあ、なんにしろ会えてよかったDASH!

赤いプジョーに乗って、友人のおうちに向かいます。


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何このおうち!!かわいい~ドキドキドキドキ

ライトブルーがとってもすてきな、フランスの田舎の一軒家。

(個人宅ですが無断でアップ・・・ごめんなさいあせる


ご家族にもあいさつして、お宅拝見。


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おうちの裏手にはきれいにガーデニングされたお庭や小さな家庭菜園がありました。


バーベキューセットでソーセージを焼いてくれていて、

天気もいいのでお外でランチ。


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前菜のメロン。甘くておいしいニコニコ

他にもクスクスや菜園でとれた葉っぱのサラダ、ラタトゥイユ的なものも

いただき、かなり満足音譜


何よりお天気のいい日に、のんびり外でお食事っていいですね晴れ


これが日常だなんて、日本じゃ相当な非日常なだけに(一部をのぞいて)

文化の違いを改めて実感。


デザートにアイスクリームを食べた後は、軽く家の中を案内してもらいました。



友人の部屋はなんと屋根裏!

いや~こんなの映画かドラマでしか見たことないよ!!


ごちゃごちゃしてはいるんだけど、なぜかまとまっていて絵になってしまう。

フランス人には天性のインテリアセンスがあるんだろうか。


そんなことを考えてしまうお宅訪問でした家









さて、おなかもふくれたし、さっそくお出かけです車DASH!

向かったのは、ジェルブロワ Gerberoy という小さな村。


私は全く知らなかったのですが、フランスの美しい村ということで有名らしく、

たくさんの観光客(主にヨーロッパの方々)が来ていました。


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帰ってきてから調べてみると、この丘の上の建物は

アンリ・ル・シダネルという画家が住んでいたところだそうです。

(現在も子孫の方が住んでいるそう)


そもそも、この村が美しい村となったのも、彼がここに住み着いてから。


数々の戦争によって廃れていた村を再生させるため、

バラと植えることを教えたそうです。


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村のいたるところに、きれいなバラがたくさんブーケ1

ロダン美術館の丁寧に手入れされたバラたちとはまた違い、

村の風景に自然と溶け込んでいる素朴な味わいがなんともいえず美しかったです。


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この水色の木組みがまたステキですよねラブラブ!

こういう薄い色が家や建物に普通に使われているのを見ると

つい興奮しちゃいます(笑)


薄すぎるとよく写真に色が出ないのが難点ですが・・・



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(この門の色のおうちにいつか住みたいニコニコ


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(赤いTシャツのよく似合う男の子。かわいいラブラブ



このあとまた別の場所に移動する予定だったので

そんなにゆっくりは見て回れなかったのですが、

おとぎ話の世界に迷い込んだような、そんなステキな場所でした虹

途中偶然、友人の友人日仏カップルに出会い、彼女さんに聞いたところ

感じのいいカフェがあったりするみたいです。


また機会があれば行ってみたいな~

パリからも車で一時間くらいらしいので、6月に旅行される方はぜひ音譜

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(移動中の車窓から。きもちいい~クローバー



次に向かったのはシャンティイ Chantilly


ん?なんか聞いたことある?と思われる方も多いはず。


シャンティイといえばシャンティイクリーム(生クリーム)。

フレンチのデザートメニューなんかでよく目にすると思います。


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こちらがシャンティイ城 Chateau de Chantilly


池に映る姿とのコントラストが美しいお城です。


このお城にはルーヴルに次ぐ第二の美術館とまで言われる

コンデ美術館があるのですが、観るとすごく時間がかかりそうなので

今回は入りませんでした。



日曜とあって、観光客がたくさんいました。



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お城のお隣にあるこちらの建物は、なんと馬小屋!!


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なぜここに馬が?


そのわけは、写真左手奥に見える青い芝生。


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シャンティイ競馬場です。


こちらは、ディアヌ・エルメス杯で有名な競馬場だそうです。

(かつてエルメスがスポンサーだった名残で今もそうよばれているらしい)


さきほどの馬小屋(正式には馬の博物館)では、今も競走馬が飼育されているとのこと。

競馬って行ったことないのですが、こういうところなら一度観てみたいな~馬


赤エンピツを耳の後ろにはさんだおじさんたちが罵声をあげる、というイメージは

ここには全くありません(笑)


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今日もひたすらいいお天気。


競馬場横をのんびりお散歩するのも楽しかったのですが、

暑かった・・・晴れ

友人はあんまり暑がってなくて、あたし一人で日陰に逃げ込もうとしてました。

いくら日焼けしたいからって、あの紫外線を平気(?)であびてられるのは

なんなんでしょう・・・


白人の方々は紫外線に弱い(目もそうだって言いますよね?)というイメージが

ちょっと変わってしまいました。


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いたるところにあったシャンティイアイスクリームのワゴン。


この写真はあたしの中で奇跡キラキラ


だって男の子の服の色とワゴンの色がまったくいっしょ!!!

きれいなクリームイエロー。色彩マジックがここにも・・・


さすがフランス、となぜか思ってしまった一枚でした。







しばし芝生でごろんと休憩した後、まだまだ明るくても

もう18時近くなっていたので帰ることに。


友人はこれから家族と走るそうです(笑)げんきだね~走る人

シャンティイの国鉄駅まで送ってもらって・・・




あ、そういえば!!



あたし切符が~叫び


行きで買い間違えたペルサン・ヴォーモンまでしか行かない切符を

往復で買ってしまっていたあたし。



これじゃやっぱりパリまで行けないよね?



また駅の人に言って買いなおさなきゃよね??




と考える間もなく、駅に着いたとたん到着した電車。

やっぱり近くに駅の係員はいませんあせる

「え~これでのっていいの~」ととまどうあたしに



「中で変えてもらえばいいから!てか変えなくても多分コントロール(検札係)

はいないから!!」と電車に押し込む友人。



しかも次の日も会う予定だったのに、何の約束もしてなかった!



「明日どーする??」と発車間際に聞かれて、とっさのフラ語が出てこない!!



(しかもドアの真横の席に座ってるフランス人が見てるから余計に

しなくていい緊張をしてしまった汗



「電話するね」と言い残すのが精一杯でした・・・とほほしょぼん







パリまでは30分程度の旅。


なんか最後ばたばたしてたのもあって軽く放心状態で乗っていたあたし。


そんな短い間に車掌さんも通るはずもなく、

そのまま北駅に着いてしまいました。


日曜だし、検札もいないだろうとちょっと図太くなった気持ちで下車。


やっぱり誰もいませんでしたDASH!

まあ、ホームを離れるまでは逃げるように立ち去ったりと、

慣れない旅行者には精神衛生上あまりよろしくないので、

できるだけ正規料金を払って乗ったほうがリスクは少ないと思います。





明日はいよいよ帰国日!!



あっという間ですが、いろーんなことがありすぎた日々でした。

(ここには書いてないことも多々ありました・・・)



明日は20時の便なので、夕方までは今日会った友人と過ごす予定。

なので今日のうちにパッキングしとかないとね。



この日の夜は、日曜で近くのスーパーなどが開いてないこともあり、

昨日の残りのパンとチーズとお菓子ですませちゃいました。



お風呂に入って友人に電話して(パリに戻ってました)この日は

12時くらいには寝たかな?



明日は少し早めに出て、お土産を買い足しに行かなきゃです。



7日目終了。







9につづく