2025年9月15日に開催された、TeleとPEOPLE 1の対バンイベントであるMIRRORBALL Lab. vol. 3が最高でしたので、感想を記すことにします。限界オタクの戯言ですが、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

 

ライブ概要

MIRRORBALL Lab. vol. 3 w/PEOPLE 1

at 新潟テルサ

セットリスト

01. ブルーシフト 02. 砂漠の舟 03. 残像の愛し方 04. サマードッグ

05. DNA 06. 金星 07. 私小説
08. バースデイ 09. 花瓶 10. 硝子の線 11. ぱらいそ

support band members

Ba. 森夏彦 Key. 奥野大樹 Gt. 馬場庫太郎 Dr. 森瑞希

 

 

感想

 SEが流れ、ドラムロールが始まる。それがひと段落し、1曲目のブルーシフトのイントロが流れた。この曲が最初なの、爆発的にテンションが上がって最高。会場がホールだったためか音質が良い。この曲は自分の中でライブハウスで盛り上がるぜ!!っていう曲だと偏見がある。席があるライブでこの曲を聴くのは横アリ以来2回目であるが、やはり席があると音楽そのものに没入できる。音質が良く、喜多朗のボーカルがクッキリしているのが良かった。しょっぱなから飛び跳ねてて、たくさん観客煽ってて、今日のTeleも最高であることを確信できた。

 

ブルーシフトが終わった後、ギターフレーズが流れた。この瞬間、砂漠の舟が演奏されると確信した。私の一番好きな曲だ。まず、イントロはこれまでと違うフレーズを弾いていた。言葉にできないけど、自分の感覚としては、箱庭の灯は「列車」残像の愛し方は「夜」今回のはどちらかといえば「昼」という印象かと思った。(違うかも。)全体の感想としては、終始やっぱり楽器隊映えるなって思った。そして、やっぱり喜多朗の声に感情がこもっていると思った。「もう痛ぇよ」の前の笑みとか、「いつか僕のままで海に会えたらの」少し気が抜けた感じとか、「帰る場所をずっと」からの魂を込めた表現とか。挙げていったら無限にあるこの曲のいいところ。でも、最後の楽器隊の最強演奏→「そこで待ってて、待ってて、」の喜多朗の魂の叫び+会場の響きを含めた圧巻のパフォーマンスは何度見ても鳥肌&感動&号泣って感じ。本当に、大好きな曲だなって再認識した。いつまでも、喜多朗を待ってます。ライブたくさん行きます。

 

次の残像の愛し方、砂漠の舟にやられて少し曖昧だけど、こちらも圧巻でした。手振りで歌詞を表現していく姿、「ねえ残像」っていう問いかけする部分は聴衆に対して「この曲を自分事」にしている感じがあるし、「終わりでーす」で一旦あきらめる感じの感情表現も最高だし。残像の愛し方ツアーになかった。「愛したかったんだ、ずっと」のところのghostのラスト見たいな高音の歌唱力が最高だった。

 

 次のサマードッグは、「ふざけるの好きですか~?」で始まって、テンション爆上げした。イントロを聞いただけど最高にうきうきして、ずっとめちゃくちゃ楽しい。ずっとルンルンで体動く、みんなで「エイエイオー」って好きな音程で叫んだし、「再放送のドラマみたいなキスを」を裏の「さい!ほう!」ってところを煽ってきたもの最高だった。そして、ホールだったからスペースに比較的余裕があってMVのダンスができたのも最高だった。これは一回行ったら曲の好き度が一段階上がる、本当にライブ映えする曲だと思う。踊りたい。叫びたい。

 

 DNAっていう曲はウキウキするなって思う。一番の見どころはD!N!A!ってところで喜多朗も客のみんなも両手を挙げるところだと思う。相変わらず客席の反応見て笑ってるの好き。ここで、後ろに照明でDNAって表示されてるのめちゃ良かった。あの光の演出、「DNA運んでいけ」っていう歌詞にもマッチしていて個人的には感動しました。

 

 金星はやっぱり最初のギターの部分で喜多朗と庫太郎が向き合ってるところ最高だよね。シングアロングとか、ジャンプがめっちゃあるとか、コーレスがあるとかではないけど、メロディーが本当に楽しすぎる。自分は12列目にいましたが、みんなが両手を挙げて盛り上がっているところが前方に見えてよかった。

 

 私小説は定番の曲だし、安定に超絶楽しかった。やっぱりTeleのライブといえば私小説だなって個人的には思う。歌唱力圧倒的だし、喜多朗楽しそうだし、手拍子に上手!っていって盛り上がるし、最後のジャンプで「段差があって危ないかもしれないけど、けがに気を付けて飛べるよな!!」って煽ってくれたのも最高。

 

バースデイはライブの終盤を告げるから寂しいってのもあるけど、やっぱり一番盛り上がる曲だなって思う。最初にギターを持ち替えたから何かあるかなと思った。見たことない黒っぽいギターだった。それで、アウトロで、アフパほどではないけど、喜多朗のソロギターやった。みっきーのドラムソロの途中でめちゃくちゃ喜多朗がギターソロしてた。やべえぜ。 アゲアゲだぜ。ハチャメチャにギター掻き鳴らしてて最高だった。

 

花瓶安定すぎる。前のMCで、ぴぽとの化学反応なんて、爆発しかないとか言ってた。その爆発を見せてもらえてよかった。エネルギーがえぐくて、美しい爆発音がたくさん聞けた。ホールよく響くから、いつもよりシングアロングの客席の声がはっきりしてたかな。 「全部嫌になった~」「最高~」が本当に好き。喜多朗の言葉を借りると、「恥ずかしい姿を見せて」、普段の嫌なことが全部浄化出来た気がする。それが喜多朗から見ると最高なんだろうね。ライブのすばらしさを2行に詰め込んだ部分やと思う。

 

花瓶のあと、硝子の線が始まった。これはマジで言葉にできないなって思う。「タコピーと僕の接続点」だとTeleがXで言っていたけど、これを思って聞くと、涙が止まらない。それだけ感情表現が等身大の谷口喜多朗なんじゃないかなって思って。言葉の端々が重く感じる、感動そのもの。生で何回も聞いて、Teleについて少しでも理解していきたい。これ以上はここで語らないでおきたい。喜多朗の歌い方を濁りなく解釈したいなって自分は思うので。

 

 ぱらいそは、ツアーの「生活の折に」のあとにも言ってたけど一気に明るくなるし、歌詞の感じが硝子の線の切なさをとっぱらってる感じでとても良かった。この繋がりはまた聞きたいな。きっと、この曲は箱庭の灯とか残像の愛し方ツアーのMCで喜多朗が言っていた「僕が音楽を作るのは自身のカウンセリング」っていう話につながっていると思っている。自身の過去と向き合うにあたって、「ふざけきって、お前を置いてゆく」こと、楽園を求めることが「残像の愛し方」で、タコピーと接続している自分の過去の愛し方だと思ってるんだと思った。このぱらいその価値観、ふざけきって、楽園を求める。音楽を聴いて踊って、すべてがどうでもよくなる時間をつくる。言葉の説明は難しいけど、次のツアーのコンセプトの一部分にならないかなあと思ったりもする。

 

 あと、PEOPLE 1のステージでdeuさんが、「僕がTeleのことが好きな理由は、自分は感情を表に出すのがあまり得意じゃないけど、Teleを聞くとすごく泣けてきて、それが感情の捌け口になってる」みたいなことをMCで言ってて、俺がTele好きな理由はコレかもしれない…!って思った。今日のライブを見て、この気づきが僕の中で起きた最大の化学反応だなって思う。今日、この2つのアーティストの対バンが見れて良かった。「常夜燈」めちゃくちゃ好きです。