遅くなってしまい、祝/呪に行く飛行機でこの文章書いてました。自分自身の備忘録的なものとして残しておこうと思います。前回くらいから短くしようと努力してます。楽しんで読んでもらえたらいいなって思います。
※本ブログは盛大にネタバレをしています。今後夏フェスに参戦する予定の方で、中身を詳しく知りたくない人は読まない方が良いかもしれません。
概要
SWEET LOVE SHOWER 2023
@山梨県南都留郡山中湖村 山中湖交流プラザきらら
連番(twitter ID): 柊(@fromshuka), わっし〜(@W_M7130), S舞LE(@Mai1110Rock), ネコミ(@Furugi_neko)
Setlist
リハ : 鯨の子, バースデイ
1.夜行バス 2.私小説 3.ロックスター 4.金星 5.バースデイ 6.花瓶 7.鯨の子
Support Band Members
Gt. Kotaro Baba Key. Daiki Okuno Ba. Ryosuke Korenaga Dr. Ippei Sawamura
本文
邦ロック業界において夏の一大イベントであるSWEET LOVE SHOWER、通称「ラブシャ」は、富士山の麓の山中湖の湖畔で行われている。Teleは3日間あるうちの最終日に出演した。
筆者自身の話をすると、2日目-3日目の2日間の予定で参戦した。最初は山の中は涼しくて快適!ってルンルンだったが、山の怖さを知らない僕の能天気な感想だった。2日目は生憎の大雨と落雷で、2度の中断を経てトリのアクトであるSEKAI NO OWARIとラブシャ恒例のDJイベントに出演予定であったDJ-Toiは出演キャンセルとなってしまった。私自身、2日目の最大の目当てはSEKAI NO OWARIであったため、出演キャンセルは相当ショックだった。(Teleのサポートギターでおなじみ力毅くんのCody・Lee(李)やNEEとか楽しい思い出はたくさんだけど)正直かなりショックだった。ずぶ濡れになって宿泊先に向かう車の中、大雨の中外にいた疲労とショックが重なっていたが、Teleがインスタのストーリーを更新していた。その時、彼はスシローにいたらしいが、”明日のTele楽しみだな”という実感がわいてきた。
あまりに疲れていた気がするが、「フェス」は最高級で高性能のアドレナリン剤なので、次の日の朝のテンションはとても高かった。新グッズの透明サコッシュも発売されて、これも買うのも楽しみだった。あと、一生Mしか販売されてなくて、世界に5着しかないと思っていたロゴTのLサイズも売っていて嬉しかった。
Teleが出演するForest StageのOpening ActのThis is LASTのステージが終わるとついにTeleのリハーサルが始まる。やっぱり、リハーサルが見れるのはフェスとかたくさんのアーティストが同じステージで一堂に会するイベントの醍醐味だなって思う。特筆すべきは、喜多朗のリハーサルのテンションが滅茶苦茶高かった。彼にとって思い入れがあるからなのだろうか。“Foo”と飛び跳ね、ステージ上を踊り回り、一通りの音合わせが終わると観客にあいさつした。「Teleっていいます。はじめましての人ははじめまして。いつも来てくれている人ありがとう。僕自身、初めて客として参加したのがこのラブシャです。呼んでくれてありがとうございます。」観客も呼応して、「1週間ぶり!」とか「初めまして!」とか思い思いに叫んでいたあの瞬間は美しかったなと思う。この瞬間、今日のライブはたくさんはしゃいで叫ぼうって思った。
一曲目に聞こえてきたのは「夜行バス」のギターイントロ。最近のフェスで夜行バススタートは初めてだったので、セトリが大きく変わる合図かなと思った。夜行バス、ギターが何度聞いても良すぎる。2曲目の「私小説」名物の飛び跳ねは、観客の一体感がすごかった。前述の通りテンションの高かった喜多朗の煽りは痛快で、このジャンプの喜多朗の表情が本当に最高。彼はきっと、フェスを重ねるにつれてファンが増えていることを実感しているんだろうなあと思う。次は「ロックスター」で、これまでとは順番が違っているだけで、極の顔色がガラッと変わる気がする。超盛り上がるこの曲は、最初に来ると「切り込み隊長」って感じだけど今回は「中ボス」みたいな感じ。ダアッとテンションが上がってくる。「世界は美しい」の言葉の通り、あたりには美しい世界があった。
ここでMCを挟んだ。最近MCを全然してなかったので珍しい。そこで「フェスでやっていいのかわからないですけど」と言っていた。これを聞いた瞬間「新曲キタ!!!!」と確信した。「新曲やります、金星って曲です」の声とともにスタートした曲であったが、最初の出だしを間違えていた。観客からは「もう1回!!」「大丈夫!!」という暖かい声が飛び交っていた。めちゃくちゃカッコいいギターイントロ、軽快なメロディー、曲調によくよく似合うトゲが美しいボーカルの声、一回では理解が追い付かないけど金星を擬人化する美しい歌詞。これまでのTeleの曲とは一線を画すが、Teleらしさの残る名曲を聴けて最高だなって思った。そのあとリリースもされて、最初のラブシャで聞いたイメージもかなり残りつつ、新しい「良さ」がたくさん見つかっている曲だ。
新曲の余韻も冷めぬまま、ラストスパート「バースデイ」「花瓶」と続く。この2曲は爆発的にアガる曲だ。バースデイは体が自然にリズムを取り、上下に動くような、花瓶はたくさん叫ぶような盛り上がりの顔があってすごくいい。バースデイのアウトロのジャンプと歓声と花瓶の最初みんなで発声するの本当に大好きすぎる。喜多朗が観客の方を笑顔で向き、バンドメンバーを指揮する。楽器隊のクレッシェンドは、観客の心に直に伝わり、どんどん声も大きくなっていく。最後には、楽器隊が一斉にストップして観客の合唱になる瞬間が本当に大好き。この曲のラスサビはいつも最高なMVのシーンが鮮明に思い出され、ラブシャの時もそうだったなと思いだした。
最後の鯨の子は、Teleからの強いメッセージだなって思う。「眠れない夜は君のせいじゃない 外の風が少し強すぎるだけ」の時、少し風が吹いた気がする。これから山中湖の地で永劫と続くTele伝説の序章が歓迎する風だったと思う。彼らのすばらしさがすべての観客を虜にし、Teleの世界へ鯨のように飲み込んでいた、そんなライブだったと思う。
僕にとっての夏フェスはこれで終わり。喜多朗率いるTeleにとってもファンにとっても、一生忘れられない最高の夏だった。少なくとも僕は、過去最高の夏を過ごしたと胸を張って言える。次は、待ちに待ったワンマン、祝/呪。新しい伝説はすぐそこまできている。