Teleが出演した、夏の一大イベントであるSUMMER SONICに行ってきたのでその感想を記すことにする。ライブに行った人はライブを思い出せるような、行ってない人は妄想で楽しめるようなブログを目指してます。
※本ブログは盛大にネタバレをしています。今後夏フェスに参戦する予定の方で、中身を詳しく知りたくない人は読まない方が良いかもしれません。
概要
SUMMER SONIC in Osaka
@大阪府大阪市 舞洲SONIC PARK
連番(twitter ID):なな(@dm_nana), わっし〜(@W_M7130), S舞LE(@Mai1110Rock), りゆ(@Tele_luv_riy), 柊(@fromshuka)
Setlist
リハーサル バースデイ, ことほぎ
1. ロックスター 2. 私小説 3. 夜行バス 4. 鯨の子
5. 花瓶 6. バースデイ 7. ことほぎ
Support Band Members
Gt. Dai Okumura Key. Daiki Okuno Ba. Natsuhiko Mori Dr. Ippei Sawamura
感想
8/19~20に開催された大型ロックフェスSUMMER SONICは、海外のアーティストも多数出演しているイベントで、Teleが出演した8/20の大阪公演もかなり多くの国のグループが出演していた。そのため、お客さんにも海外の人が多かったし、会場内で氷を撒いて涼をとるマシーンを見かけたときはなんとなく「海外だな」って思った。
そして、このフェスの一番の感想は「暑い」だ。当日の大阪市の最高気温は37.2℃であり、会場には日陰も少なく、熱中症に最大限に警戒しなければならない気候だった。Teleの出演した"Massive Stage"は、前方には屋根があったが、隙間からは太陽の光が燦々と降り注いでいた。TeleもSNS(threads)でこのことに触れており、「こんなに暑いのおかしいじゃん」「かなしくなっちゃった」と綴っている。
さて、Massive Stageでは「梅田サイファー」というヒップホップグループが「大阪っぽい」盛り上げをしてくれた後にTeleが出演した。いつも「サポートメンバーが誰だろう」と考えながら見ているリハーサルでは、見たことのないギターと見たことない風貌のギタリストが現れた。彼は新サポートメンバーの奥村大さんであるとわかった。そして、リハーサルの時は大人数で連番していて良かったなと思うようなタイミングでもある。「今日はあの曲やるのかな?」「私は夜行バスが聴きたい」「あれ、TeleがTwitterで言ってたバースデイのクラップってなんだっけ」みたいな会話がものすごく楽しかった。リハーサルで流れる「ことほぎ」を歌う瞬間、仲間たちと合唱する楽しさを感じた。リハーサル終わりに喜多朗が、「どうもTeleです、暑さに気を付けて楽しんでください」と言っている姿は、ライブの始まりを強く実感する瞬間であり、大好き。
メンバーが入ってきた瞬間、みんなで「Tele〜」って叫んでて、さすが大阪会場って思った。一曲目は定番「ロックスター」。イントロのギターの音色は、条件反射的にワクワクさが上昇する。前奏でFoo!!のところで喜多朗がジャンプしそうで背伸びしただけだったのが最高。周りにファンが多かったからか「タラタラタラ」の合唱が大きかった。愛したいものだけ、愛せたらいいのにな、でギター方向に向かいながら少しは寝てるのが好き。次の「私小説」を灼熱の炎天下で聞くの、最高だなと思った。極限環境下の「誰かが君のことを憎む朝」の速い手拍子、「小っ恥ずかしくて言えない程」の”タンタタン" のクラップは、一体感がすごかった。最後のジャンプは、会場が音楽に合わせた一体感が生まれるのが大好きなのだが、そこに観衆の汗の煌めきというアクセントが乗ることが最高に素晴らしかった。
この夏の定番と化している「夜行バス」は、本当にかっこいい。語彙力を失うほどに素晴らしいアレンジなので、2度目に聞いたサマソニでもまるで始めてディズニーショーを見る子供のように聞き入っていた。「誰かが君のことを憎む朝」からの手拍子、「眠い時に眠れないから」からの圧巻のギター、「ルサンチマンとキスをする僕のために」の力の入れ方、「逃げ出す姿に」が始まる前のギターの一音、、、素晴らしいところを挙げればキリがない。その夜行バスのアウトロまできっちりと聞いた後の曲は鯨の子。鯨の子のあの静かなイントロは、いつも周りの空気が少し涼しく感じる。いい意味で癒されるメロディーなんだなと思う。この曲の大好きな部分である「君のタフさに全てを委ねないで〜」はいつも最高なのだが、環境によってその聞こえ方が変わる最高な曲だ。若者のすべてで聞いた「風が強すぎるだけ」はその場に風が吹いている環境と重ねて感動した記憶があるが、今回は「風が強すぎるだけ」の歌詞が「気温が暑すぎるだけ」と言っているような気がした。外的環境がしんどくても最高なライブをしてくれてるTele最高だし、そんな中でも楽しめる会場があってよかったなって思った。
ここで一瞬時間があった時も「Tele〜」「喜多朗〜」の声援が飛び交った。水を飲んだ後一言「呼んでてくれてありがとう」と言った。みんなが叫んだことに対する応答と、(サマソニに)呼んでくれてありがとう、のダブルミーニングなのかなって思った。次の曲はみんな歌ってください、と言った後に流れたのは花瓶のイントロ。ファンたちの大熱唱が本当に大好き。喜多朗がバンドメンバーを煽って演奏の強弱を指揮している姿、ファンにさらに大きい声を煽る姿が素敵だし、やっぱり声だけのあの瞬間好き。暑くてしんどかったとも思うけど、夏フェスはそれがいいみたいなところがある。「湿気ったフレーク、カビの生えたパンと牛乳」の喜多朗が縦横無尽に動いた後の、「割れたガラスの上を」はファンの高低音が混ざった合唱の流れは、新しいコール&レスポンスみたいで大好き。次のバースデイのベース始まりイントロにワクワクした。個人的なバースデイの推しポイントは、「気づけば未来は死んでいて」の前のエフェクター切り替えからの喜多朗のギター。あそこ超絶かっこいい。後、アウトロでFoo!!って叫ぶ感じ好きだね。あれ、あらゆるところから聞こえてきたら最高に気持ちいいんだろうなって思う。次の最後の曲はことほぎ 、これが最後の曲なのやっぱり大好きだな。最後の「バイバイ」とその後にあるファンの合唱は、バイバイしつつも別れを惜しんでる感じが大好き。
全体として、正直暑くてしんどいフェスだったが、その暑さがあったからこそ感じられる貴重なライブだった。滝のように汗を書きながら盛り上がれたのは、そのライブが最高だったことの証拠だ。暑いからこそあった熱気によってできた客席の雰囲気も大好き。暑さによって生まれた一体感もあるだろう。夏の最高の思い出だったなって思う。最高。