サバイディー。
昨日、LAODI (ラム酒) の製作現場に行ってきました!
ビエンチャン中心街からはるか47km離れた土地にある " LAODI "
なにもないただひたすらな一本道をバイクで走ること約1時間半。
この日は天気も良く、自然の緑と空の青さのコントラストは私のラオス生活の中で1,2を争う美しさだった。
そもそもこのお酒に出会ったのはラオスでお世話になっている日本人の方とお酒を飲ませていただいた際にオススメされて飲んだのがきっかけ。
LAODI というお酒はもちろんだが、それを造られている日本人がまた魅力満点なのである。
巨匠、井上育三さんである。
ラオスという土地で12年もの年月もがき続けやっとこさ形になり始めたこのお酒に込められる想いはまさに彼の魂そのものではなかろうか。
まずはLAODI を造る現場を見させていただいた。
果てしなく広い敷地の中にひしめき合い雄大と伸びる ” サトウキビ ”
そもそもラム酒とはサトウキビの絞り汁を原料として造られる蒸留酒である。
サトウキビはおよそ4〜5m近くまで伸びていた。
ここまで伸びるのに10ヶ月もかかるという。
今日仕掛けて明日何かが変わることはない。
辛抱強く待ち続けなければならない。
現在この 100m × 100m のサトウキビ畑が12個ある。それでもなお増やし続けているという。
LAODI 以外にもこのサトウキビを使った添加物ゼロの黒糖も造っている。
サトウキビの絞り汁を酵母で発酵させ蒸留、熟成することで完成する。
お金のかかった大掛かりな装置を使うわけだが、その装置を動かす燃料がサトウキビの絞りカスである。
無駄がない。。。
入り口すぐそばにはこんなエリアが。
これからここを植物園にしたい、とのこと。
見て回らせていただいた。
そこには、コーヒーやマンゴー、ライムやバナナ、ドラゴンフルーツといった様々な苗が植えられていた。
コーヒーの木も大きくなるまでに3〜5年かかるということでこれまた辛抱強く待たなければならない。
しかしその野心に私は心打たれ倒しているのである。
何事も ” やり続ける ” ことが大事だ、と。
彼は言う。
実際にやっている人だからこそその言葉は重く心に染み渡った。
見学の後、
お昼もご一緒させていただき、その後も熱い野心を語っていただいた。
辛い経験も物ともせず、ただひたすらに自分の行くべき道を突き進む
小さな失敗をも恐れ少しずつ前に進む私とは雲泥の差である。
LAODI というお酒の製作現場に立ち入れたことはもちろん、彼の考えや生き様を見ることができたことは何より大きなことだ。
自分より ” スゴい ” 人なんて巨万といる中で、
実際に会って話を聞かせていただくことでそれは現実味を帯び、より自分のちっぽけさに愕然とするのである。
しかしそれは良いきっかけになる。
巨匠、井上育三。
私は灼熱のラオスに燃えたぎる漢の魂をみた。
おしまい。