願はくは 花の下にて 春死なむ
そのきさらぎの 望月のころ
花を愛した西行が詠んだ歌です。
この「花」とは、桜のことです。
西行が生きていた時代は、
太陰歴を使っていました。
昨年は閏月があった年なので、
太陽暦の現在では、今年が一番遅い
旧暦の如月の望月(2月16日)になります。
それが今日3月25日です。
そしてこれが今の桜の開花状況。
あっ!
ここの桜は松原の中にある桜で、
風がなく日当たりがいいから
参考にならなかった(・・;)
他の桜は、まだほとんど咲いていません。
僕が小さかった頃は、入学式の時期に桜が満開
になっていた記憶があります。
西行の時代も、太陽暦でいう4月の上旬頃に
咲いていたんじゃないかな?
もしくはそれよりも遅く。
すると、どうしても計算が合わないんです。
この文章を書くまで、桜と言えば、
ソメイヨシノだと思ってました。
しかしよくよく考えてみると、
ソメイヨシノは江戸時代以降の桜です。
西行法師が活躍した
平安時代、鎌倉時代には、
ソメイヨシノはありませんでした。
おそらく寒桜などの早咲きの桜を、
西行は愛でていたのだと思います。
この発見は僕的にはかなりの大発見
だと思うんですが、
みなさんはどう思われますか?