『真夜中の咆哮』 | 『こころとからだと人と自然と。』

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人生5回も死ぬ目に遭えば、否が応でも強く、しなやかになる。
人生を楽しみながら歩く錦ちゃんのブログ。

父から聞いた話。

 

いつものように夕飯が終わり、

 

のんびりテレビを見た後、父は床に就いた。

 

 

 

真夜中のことである。

 

突然、「ドロボー!ドロボー!」

 

という野太い大声で父は飛び起きた。

 

あたりを見渡すと、誰もいない。

 

隣で寝ている母が叫んでいたのだ。

 

どうやら夢を見ているらしい。

 

父は母を揺り動かし、無理矢理起こした。

 

母は無理矢理起こされて、機嫌が悪かった。

 

「ドロボー!ドロボー!と叫んでいたぞ。

 

 怖い夢でも見ていたか?」

 

父がたずねると、

 

「そんな夢は見てない。」

 

と母はぶっきらぼうに言い、また寝てしまった。

 

 

 

真夜中に母が夢を見て、大声で叫ぶ。

 

結婚してからというもの、そういうことが

 

度々起こり、その都度父は飛び起きたという。

 

父にこころから同情した。

 

そして父をこころから尊敬した瞬間であった。