大切な人の苦しみを、代わってあげられたら
どんなにいいかと思う。
でも代わってあげられることなんて、
できやしないのだ。
また、自分がどんなに苦しくても、
誰かに代わってもらうことなんて、
できやしないのだ。
痛み、苦しみは、その人だけのもの。
自分自身だけのもの。
共感したり、想像はできても、すべての痛み、
苦しみを、肩代わりすることなんてできないのだ。
どんなに痛くったって、苦しくったって、
本人だけにしかできない経験。
それは、何物にも代え難い経験ということ。
それは、宝とも言える貴重な経験
だと言えないだろうか。
そうなのだとしたら痛み、苦しみも
悪いものではない。
むしろその貴重な経験をするために、僕たちは
生まれてきたのかもしれない。