今から約9年前僕は鬱になっていた。
それを支えてくれたのが妹だった。
生きる気力を失くしてしまっていた時は、
つかず離れず見守ってくれていた。
少し元気になってきたら、
一緒に体を動かしたり、散歩に付き合ってくれた。
僕の回復の歴史は妹と共に歩んできたといってよい。
だいぶ元気になった後、
心や家族を大切にする妹の生き方に共感しだしたのが約8年前。
その後妹を師匠と仰ぎ、時には共に時には別々のところで修業をし、
日々心に目を向け生きてきた。
はっきり言ってこの8年間で
どのくらい心が強くなっているのかわからなかった。
以前よりはなんとなく違っている感じはわかる。
人と向き合うのは大切だと言われる。
パートナー間ではとても大事だと聞く。
大切なのになかなか向き合えないのは何故か?
きっとそれは真剣勝負になるからだろうと思う。
心と心がぶつかりあう真剣勝負。
感情と感情がぶつかりあう真剣勝負だからだ。
心を鍛えていないと、ただただ心が痛いだけになってしまう。
片方が一方的に弱いと、
強い人がちょこんと押すだけで吹っ飛んでしまう。
力が拮抗していないとちゃんとした試合にならない。
自分と同等の、またはそれ以上の強いやつと
やりやって初めて自分の強さがわかるようになる。
まさにドラゴンボールの世界そっくりだ。
この8年間僕は亀仙人の下で背中に重い亀の甲羅を背負い、
畑を耕し、牛乳配達をしてきた。
ちょこっとは強くはなっているだろうと思うが
どれくらい強くなったのかは実際わからない。
そして亀仙人に天下一武道会に参加する機会を与えられる。
天下一武道会の決勝で登場するのは、
亀仙人扮するジャッキー・チュンだ。
試合が終わった後、亀仙人から強さを認められる。
そう、この亀仙人が妹で、
妹とのバトルが天下一武道会の決勝だったのだ。
やっぱり妹はたいしたやつだ。
了
