インフルエンザで無念の涙を呑んだ秋季大会。
不完全にくすぶっていた火種を完全燃焼させるべく、その決算として組まれた練習試合。
相手は、清田南。
この一年、真駒内がどうしても越せない壁。
清田南にしても、主力をインフルエンザで欠いて臨んだ秋季大会では、不本意な成績に終わっている。
互いの意地と誇りをかけて、仮想・頂上決戦。
清田南とも、何度もやり合っているから、お互いの手の内は知れている。
トータルの高さ、そしてシュート力。
この辺は、真駒内は太刀打ちできない。
プレッシャーをかけるディフェンスとスピードに活路を見出せるか。
第一クォーター。
互いに固く守り、静かな立ち上がり。
先制は清田南。
10番が高さを活かして得点。
しかし、ジュンがミドルを返してすぐに同点。
5番のフリースローでまた一点を奪われるも、セイゴがバスケットカウントで3点を奪い返して逆転。
その後も、ジュンのフリースローやヨウスケのゴールで、まずは第一クォーターを先行する。
8-5。
第二クォーターの方が、清田南は強い・・・と、こちらからは見える。
ポイントガード(シューティングガードも兼ねるか?)のエース・9番、インサイドからミドルもこなせる7番。非常にいい選手だ。
9番にはノリが必死でつく。一方の7番には、スバルがマーク。
ディフェンスのいいスバルにしても、高さの差はいかんともしがたい。
低い位置で7番にパスを入れられ、高さを活かして振り向いてのシュートとなると、抑えこむのは難しい。
プレッシャーをかけるも、それでもよくシュートが決まる。
オフェンス面は、センターのカツにボールを集める。
が、無論その作戦は清田南もわかっているようで、素早いヘルプでカツをつぶしに来る。
それでも、カツは負けずにゴールを奪うし、ノリも隙をついてドライブを決める。
ただ、残念ながら、それ以外の攻撃オプションがいまひとつ機能しない。
スバル・ソウヘイのミドルシュートが、ゴールに嫌われて全く入らない。
16-16のタイで、前半終了。
第三クォーターも、流れがつかめない。
7番の連続ゴールで、差が開き始める。
ゴール下でカツが踏ん張り、ゴールを決めるものの、やはり他の攻撃方法がないと厳しいか。
相手ファウルがかさみ、フリースローを多く得るものの、それが入らないという現実もあり。
9番のドライブに切り裂かれる場面も目立ち始め、その差は21-26と、真駒内は追い詰められる。
逆転の望みをつなげるか、第四クォーター。
まずはヨウスケのゴールで差を詰めたものの、9番・4番と失点を許し、逆に差を開かれる。
カツが必死に得点するが、清田南の攻撃を止めきるのは難しい。
取っては取られの流れは変わらず、無情のタイムアップ。
29-34・・・力尽きた。
<得点>
ノリ:3 ヨウスケ:5 ジュン:3 セイゴ:3 カツ:15
できれば、勝ちたかったこの一戦。
とはいえ、清田南もいいチーム。さすがに簡単に勝たせてはくれないか。
ここしばらく実戦から遠ざかってたのも、響いたか。
気迫のこもったいいプレーを見せてはくれたのだが・・・。
これもまた、バスケットボール。
残念だけど、負けは負け。
もっともっと、いい選手になってくれ。