ここ最近、村上春樹の新刊「1Q84」(だっけか?)が、話題になっている。
相当な売れ行きらしい。
村上春樹。
いわずと知れた有名作家。
なのだが。
どうも俺は、いまひとつおもしろさがわからずに、ここまできている。
とはいえ、それほどたくさんの著作を読んだわけではないのだが・・・。
何にしても、ここまでの人気作家であるからには、きっと「何か」があるはずだ。
『風の歌を聴け』とか『ノルウェイの森』とか、読んだのはもう10年ほど前だ。
今、読んでみたらまた別の感想が生まれてくるかもしれない。
そう思って、近所の図書館で、『国境の南、太陽の西』という作品を借りてきて、読んでみた。
ダメだった。
なんだろうか。これは。
おもしろくない・・・というのとは、違う。
納得できないが故の読後感の悪さ。
うん、これか。
イマイチ主人公に共感できない。よって感情移入もできない。
淡々と進む。
ちりばめられた伏線やナゾが、結局解明されないまま終了。
残された疑問。
消化不良。
・・・と、いったところだろうか。
それがいいんだ、という意見も、もちろんあるんだろう。
結局は相性の問題か。
単純でわかりやすくてハッピーエンドのが、俺はいいや。