先日、何人かの友達と遊んだときに。
その中の一人の女の子が、その日の日中にソフトボールをやってきた、という話になった。
試合自体はとても楽しかったのだが、打席では全然ヒットが打てなかった、と。
それで、水を向けるつもりで、バッティングセンターにでもいって練習すれば、と俺が言うと、すごく乗り気で食いついてきた。
そこで、最近できたばかりの複合アミューズメントセンターへ。
遊ぶものはたくさんあるが、バッティングセンターも中に入っているのだった。
とりあえずは、傍観者に徹してみる。
その子は、80kmのケージで挑戦。
・・・当たらない。
なかなか、当たらない。
繰り返される空振り。
バットを持って、飛んでくるボールを打つというこの行為は、なんなんだろう。
未経験者の女の子は、大体において、同じような振り方をする。
本能的なものなんだろうか。
大学のサークルや、杭州生活でもソフトボールはよくやってきたから、参加者の女の子を目にしたことも多い。
その経験則からして、なんで打てないか――バットにボールが当たらないか、あるいは当たってもあまり飛ばないか、すぐわかるようになってしまった。
とにかく、今回だ。
その子に関しては、まずはバットに当てないことには始まらない。
指導タイムの始まりである。
その子の場合は、打ちに行く意識が強すぎるからか、スイングのときに状態が前に突っ込みすぎる。
軸が完全にブレてしまっているので、球の軌道をとらえられないのだろう。
まずは、そこをなおす。
左肩の前方辺りに、カベを意識させる。そこより前に突っ込まないように。
スイングは、腰の回転と共に。
右腰をぶつけに行くイメージで。
・・・あんまりたくさん言ってもわからないだろうから、とりあえずそれだけ。
何回か素振りしてもらって、再スタート。
おお、当たる当たる。
かっ飛ばす、という段階にはまだ遠いけど、まあそれは先の話。
とにかく当たらないと、やってておもしろくない。たぶん。
教えた方としても嬉しいものだ。
そのあと。
ちょっと見本を見せて、というから、そこのケージに入って打つことにした、のだが。
80kmというスピードが、手強かった――遅すぎて。
チェンジアップを投げられたようなもので、タイミングが合わずに3球連続で空振り。
試合だったらあっさり三振だ。
かっこわる。