悲しき英語 | 中華の足跡・改

中華の足跡・改

中国から帰り、北海道に暮らしつつ、台湾とつながる生活。

マジメな話からくだらないネタまで、国籍・ジャンル・多種多様。

いざ、情報発信~!

今日。

札幌は、すがすがしい晴天。

朝晩はだいぶ冷え込むものの、日中はちょっと肌寒いくらいで、日が照っていると気持ちいい。


昼。

ちょっと某ホテルまでお使いに行って、用事を済ませ。

昼飯でも食って会社に戻ろうと、街を歩く。

すると。

場所を言うなら、南二条西三丁目の交差点付近で。

なにやら、4人ほどの人が固まって、地図のようなものを見ながらなんだか話をしている。

なにしろ観光地だから、こういう光景は珍しくもないのだが。


のんびり眺めながら近づいていく。

どうやら、欧米系の若い女性二人が、日本人のおばさん二人に、道を尋ねているようだった。

ただ、オバサン方の表情を見ると、少々困っている様子。

さて。

何だろう。

いずれにしてもそのグループは俺の進行方向にいたので、避けて通るのも不自然である。

ちょっと首をつっこむべきかどうするか、悩む間もなく、俺に気がついたおばさんの一人がなんだか獲物を見つけたネコのような表情で俺に声をかけてきた。


話を聞くと、その二人の旅人は、靴屋をさがしている、と。

スポーツシューズ、と言っていた。

いくら俺の英語力がひどいったって、そのくらいの単語なら聞き取れる。


ふうん、靴屋か。

幸いなことに、この場所からならすぐ近くにあるはず。

ちょうど俺の行く方向と一緒だから、ついてきてもらえばいいか。

とっさにそう判断した。

オバサン方には、じゃあ僕が案内しますんで、と告げたら、ものすごくほっとしたような雰囲気を全身から発して、そそくさと去っていった。よほど英語に自信がなかったのか、地理不案内なのか、内向的なのか、まあどうでもいいが。


さて残った女の子たちに、ついてきて、と言おうとしたら、無意識に「過来」などと言いそうになり、あわてて英語になおそうと思ったけどなんだか面倒だったので、ちょいちょいっと手招きして、黙って歩くことにした。


ちょっと歩くと、すぐに狸小路のABCマートの看板が見えた。

俺はその看板を指して、「あのABCマートってのが靴屋ですよ」と、言いたかった、のだが。

口から出た言葉といえば、

「那個、不、じゃない、That ABCまーと is 是・・・ええとしゅーず・・・しゅーずすとあ」

という、どこの国の人間が聞いても理解できないようなデタラメなセリフ。


この店にスポーツシューズがあったかどうか、あまり自信はなかったのだが。

ココは靴屋だけど、スポーツシューズがあるかどうかはわからないよ――と、本当は言ってあげたかったのだが。

頭に浮かぶのは何故か中国語の文章のみ。

一度中国語にしてそれを英語になおす、という意味不明の作業が脳裏で行われたのだが、やはり英語への変換作業がまったく機能しない。

さあ困った。

さらには、交差点の向かい側にも別の靴屋があって、そっちにもスポーツシューズがありそうな感じだったのだが、

「あっちにも靴屋がありますよ」

程度の文章さえ英語にならない。

やっぱりまず「那辺也有・・・」というのがぽわんと浮かんで、そこで終了。


俺が勝手に四苦八苦している間に、二人はショーウィンドの中にスポーツシューズがあるのを発見。

あったあった、というようなことを言って、役立たずの案内人にも笑顔をくれた。

サンキュー、と一人がきれいな英語で(あたりまえだ)言って、もう一人は「アリガトウ」と、これもなかなか上手な発音で言ってくれた。

とにもかくにも、まあよかった。


しかし。

いまどきそこらへんの中学生だってもっとマシな英語を話せるだろうに。

ちょっとマズくないかねえ、俺・・・。