【楊式太極拳 推手セミナー(掤捋按編) 雑感】
ごきげんよう。
楊式太極拳を指導している老孔龍こと門明です。
茨城県つくば市スタイル館にて、推手セミナーを開催しました。
推手と一言で言っても、その中身は切り口によってまったく別物になります。
これまで
「引進勁」
「点粘連勁」
をテーマにセミナーを開催してきましたが、
今回ついに――
推手の核とも言える
掤(ほう)
捋(り)
按(あん)
この三勁をテーマに踏み込みました。
実はこの三つ。
一日で伝えるには難易度が高く、長らく開催をためらっていた内容です。
しかし最近、
「今なら伝えられるかもしれない」
そう感じ、満を持して挑戦しました。
◆楊式太極拳らしく“概念”から体に落とし込む
今回もっとも重視したのは、形ではなく仕組み。
捋勁は「流す力」。
身体構造を整え、その上に氣を通すことで初めて成立します。
按勁は「押す」「撫でる」力。
単なる押圧ではなく、身体全体を統合した力の表現に按勁特有のイメージを乗せます。
そして最大の難関――
掤勁。
これは多くの修練者が理解に時間を要する、太極拳において重要な勁です。
崩す。浮かせる。
その微妙なバランスを体感するために、繰り返し方法を変えながら練習しました。
◆そして、いよいよ推手へ
単推手とは――
掤で構え
捋で流し
按で打つ
この三つが織りなす、極めて精密なシステムです。
そこには
「押されたから流す」
という反射的な動きが入り込む余地はありません。
すべてが構造と感覚、そして理によって組み立てられていきます。
特に
掤勁を維持したまま重心を移動する難しさ
ここに多くの挑戦がありました。
しかし、本来は長い年月をかけて習得していく技術。
それを一日の中で、皆さん本当に見事に体現してくださいました。
◆参加者の声
「難しかった。でも――凄く面白かった」
「太極拳のイメージが完全に変わった」
「こんなに実戦的な武術だとは思っていなかった」
「他分野にも応用できそう」
こうした声を多く頂けたことが、何よりの収穫でした。
太極拳はゆっくり動く健康体操――
そう思われがちです。
しかしその内側には、
極めて精密で合理的な身体操作の体系が存在します。
今回のセミナーは、その核心に触れる時間になったのではないかと思います。
同様のテーマで、また開催を企画しています。
太極拳の「本当の面白さ」に触れてみたい方は、ぜひ次回ご参加ください。
きっと新しい世界が開けるはずです。
★石岡市 楊式健康太極拳教室
★つくば市 楊式太極拳道場


