シメオン・ソロモンはPRBの画家。
創元社新書で、ローランス・デ・カール著 高階秀爾監修の「ラファエロ前派」を買ったが
取り上げられたのはわずか一行、作品も掲載されていない。
ロセッティやバーン・ジョーンズと比べれば、マイナーな画家である。
彼は評価されない事によってPRBから抹殺されたような気がしてならない。
まず、ソロモンはユダヤ人である。そして、同性愛者。
詩人スゥインバーンと恋仲だった。後に年下の労働者に手を出し、同性愛の罪で逮捕される。
絵の何枚かは事件の後に消失し、ロンドン空襲の時に失われたものもあるようだ。
彼がひそかに描いたパブリックスクールでの同性愛行為の絵を、かの劇作家オスカー・ワイルドが所持していたらしい。
ソロモンを認めた批評家のウォルター・ペイターとワイルドは師弟関係である。
どうもその辺りのアヤシい噂がついてまわる。
刑務所を出た後は、路上で靴ひもなどを販売し、救貧院の世話になり
最後はアルコール中毒で死んだ。
私が最初に出会ったのは「秋の愛」。

愛に傷ついた天使の放心した表情、豊穣の秋はここにはなく、冬を前に枯れ葉のように翻弄されながら彷徨う姿。
ソロモンはイラストレーターもしていた。諧謔性に満ちたマンガのようなものも残している。
たしかに彼の絵は訴える力には乏しいかもしれない。
退廃的な世紀末の空気を全面に出したロセッティや、物語性の強いミレー、
強烈な社会批判を描いたブラウンやウォリスに比べたら、繊細で弱いのだ。
しかしなぜだろう、ほっとする。
自らの癒しのために描かれたようなこの絵に、癒される。

父親から否定され、父がわりだった兄と死別、
ウィリアム・モリスらともつきあい社交的に見える反面、
人には言えない孤独を抱えていた繊細な詩人。
目立たなかったのではなく、西洋的価値観の上から見た場合のみ、彼は評価されないのではないだろうか。
同性愛者である事にも人種にもこだわりを持たずに、その繊細さを評価できるのは
案外、現代の日本人かもしれない。
創元社新書で、ローランス・デ・カール著 高階秀爾監修の「ラファエロ前派」を買ったが
取り上げられたのはわずか一行、作品も掲載されていない。
ロセッティやバーン・ジョーンズと比べれば、マイナーな画家である。
彼は評価されない事によってPRBから抹殺されたような気がしてならない。
まず、ソロモンはユダヤ人である。そして、同性愛者。
詩人スゥインバーンと恋仲だった。後に年下の労働者に手を出し、同性愛の罪で逮捕される。
絵の何枚かは事件の後に消失し、ロンドン空襲の時に失われたものもあるようだ。
彼がひそかに描いたパブリックスクールでの同性愛行為の絵を、かの劇作家オスカー・ワイルドが所持していたらしい。
ソロモンを認めた批評家のウォルター・ペイターとワイルドは師弟関係である。
どうもその辺りのアヤシい噂がついてまわる。
刑務所を出た後は、路上で靴ひもなどを販売し、救貧院の世話になり
最後はアルコール中毒で死んだ。
私が最初に出会ったのは「秋の愛」。

愛に傷ついた天使の放心した表情、豊穣の秋はここにはなく、冬を前に枯れ葉のように翻弄されながら彷徨う姿。
ソロモンはイラストレーターもしていた。諧謔性に満ちたマンガのようなものも残している。
たしかに彼の絵は訴える力には乏しいかもしれない。
退廃的な世紀末の空気を全面に出したロセッティや、物語性の強いミレー、
強烈な社会批判を描いたブラウンやウォリスに比べたら、繊細で弱いのだ。
しかしなぜだろう、ほっとする。
自らの癒しのために描かれたようなこの絵に、癒される。

父親から否定され、父がわりだった兄と死別、
ウィリアム・モリスらともつきあい社交的に見える反面、
人には言えない孤独を抱えていた繊細な詩人。
目立たなかったのではなく、西洋的価値観の上から見た場合のみ、彼は評価されないのではないだろうか。
同性愛者である事にも人種にもこだわりを持たずに、その繊細さを評価できるのは
案外、現代の日本人かもしれない。