ピラミッドのようなビルが碁盤目に並ぶ町を散策していた
それらの黒い外壁は未完成の絵のように霞んで曖昧だ
建物の片隅で誰かが描線を描き加え続け
そうしてピラミッドは確固としたものになるようだ
その内部から赤い灯りが漏れだして
モノクロームの空気に夕暮れを映し出していた
自分もこの絵を描こう
ピラミッドを造ろう
そんな事を考えながら家に戻った
庭ではパーティーが始まっていた
沢山の人がテーブルについている
自分も彼女の隣りでシチューの皿を掻き混ぜた
黒い肉を口に運ぶ
皿の肉が減る度に
周りの人の数も減った
皿の肉が無くなる頃
ついに二人を残してみんな消え
自分が彼らを喰っていた事に気付いた
という夢の話。