20180608

恋クレ/ゼニガタ大学

@名古屋シネマスコーレ



仕事終わりに新幹線に飛び乗って恋クレとゼニガタ大学キメてきたけどやっぱり今回も楽しかった!

なんだろな、自分以外の誰かがひたすら役者田中俊介について語ってるのを聞けることが幸せでしょうがない。

以下坪井さんの考察(ニュアンス)と私の個人的な意見がぐちゃぐちゃに混ざったカオスなまとめ。

ちなみに坪井さんのゼニガタの総評や他の演者さんについては割愛させていただき、田中くんの演技についての話題だけに絞ります。



キャラクター

坪井さん「暴力性だとか裏の世界に生きる存在だとかで、ゼニガタの八雲と共通点があるキャラクターはやっぱりダブルミンツのみつおだと思う。でも田中俊介は八雲を演じる際に、みつおとは全く違う演技をしてみせた。それは八雲とみつおは成り立ち方が全然違うものだから(?)」

あと、過去に(故意にしろ不幸な事故にしろ)殺人を犯しているっていう点ではチューヤも被ってるんだけど、でもチューヤとも全然違うんだよね

坪井さんはこれには撮影した順番も関係があるんじゃないかって仰っててなるほどと!


順番的にはダブルミンツ→1942年のプレイボールゼニガタ恋クレと来てて、ゼニガタでは撮影スケジュール的にも共演者的にもゆっくりじっくり演技に向き合えたのに対して、恋クレは一日で撮影しなきゃいけなかった。だから八雲には時々余裕が見えるけど、恋クレの時は一日中チューヤになりきっていて、撮影中、常に目つきがやばい奴になっている(そしてクランクアップの時に監督に「ずっと目が怖かったです」って言われちゃう笑)。この順番がもし逆だったら、チューヤの演技はもっと違うものもしかしたら(白石組の)雰囲気に呑まれてまともに演技すら出来ていなかったかもしれない。でも、これまでの様々な現場で演技をすることや撮影の空気に慣れてきたからこそ、一日であのチューヤを作り上げることが出来たんじゃないか??とのこと。


ゼニガタは公開初日に2回観て、そのままその足でスコーレ行ってその日の内に恋クレも見直して。その時の恋クレは3回目の鑑賞だったんだけど、八雲としての田中くんを観たすぐ後にチューヤとしての田中くんを観て、ほんとに顔の違い?声の違い?雰囲気が全然違っててゾクッとしたんだよねこの人どれだけの顔を持ってるんだろうって

まぁチューヤの大元のコンセプトが「多重人格殺人鬼」だから、チューヤに色んな顔があるのは当たり前でもあるんだけど。でもそれを当たり前に演じれる田中俊介はやっぱりすごいし、それが今までの経験から新たに作り出されたのなら、それってまさに今までの努力の賜物ってことだよね。


今まで経験してきたすべてのことを取り込んでこねくり回してまた新たなものを作り上げて、それがまた次の演技に少なからず反映されてって考えると、坪井さんが「田中さんに昔の映画の話をするとプリプリ怒るんですよね、前のことは言わないでください!って。でもあれらがあったからこその今なんだから!全部大切な作品ですよ!」って言ってたのもほんと同意しかない。坪井さん田中くんにもっと言ってやってください!今までの作品全てが今の彼の演技を作って、更に進化させてるんですから!あとプリプリ怒ってる田中くん私たちにも見せてください!1人で堪能してるなんてずるいです!!(脱線しました)


あと、坪井さんは(多分以前の私のツイートないし似たようなツイートを受けて、)

八雲はシェアハウスの加藤が成長した姿。彼があの映画の後になんやかんやでプロボクサーになって、そして事件を起こしてしまったとしたら。ちなみにみつおとチューヤは世界軸が違うところに存在している双子の兄弟……とかだったら面白いよね!

的なことを仰っていてたしかに面白いなーと笑。

八雲と加藤が似てるなーとは初めて観た時から思ってたけど、加藤「が」八雲になったって考えはなかったな~~すごい面白い。


田中くんがインタビューで「自分も八雲みたいに成功体験がなくて。昔の自分は田舎のヤンキーみたいで。でも谷口社長に出会ったことで変われた。谷口社長とボイメンが、俺にとっての銭形兄弟のような存在」って言ってて、そう考えると加藤(=チャラついてて手当り次第に手出すような軽い男(だけど普通の子))も八雲(=暗い過去があってオラついてるけど根は素直な(ように見える)子)もそして田中くん本人も、なんだか重なるところがあるなぁと。


まぁ坪井さんも言ってたけど、田中くん自身は11つの作品はそれぞれ別物として考えていて、だから役作りも11つリセットした上でやってるのかもしれないから、役同士の考察をすること自体がもしかしたら失礼に当たるのかもしれないけど、でもやっぱりどの役も田中くん本人の中から出てきたものであるはずだから、やっぱり関連性や逆に全く新しい特徴があるならそれを少しでも見つけたい。真剣に田中俊介を探したい。何度も言うけど多分彼はまだまだ色んな顔を持ってるだろうから。

ひー!田中俊介恐ろしい!楽しい!好き!!