⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️ 

20180805
恋クレ大学
@渋谷アップリンク


東京上映2日目にあった坪井さんと白石監督おふたりでの恋クレ大学レポ
いつも通り覚えてるところだけ、ニュアンスです
あと短編映画という性質上、実質何を言ってもネタバレに繋がってしまいそうなんですけど、特にストーリーやキャストについて言及している箇所には⚠️この先ネタバレ⚠️の一言を入れ、改行して少しだけ離してあります。ネタバレ無理な方は自衛をお願いします



▼メイキングで出てくる、クランクイン3ヵ月前のニコ生での「白石作品で田中くんにやってもらいたい役柄」アンケートの結果について

アンケート内容
1:レクター的殺人鬼
2:霊能者・霊媒師
3:カルト教祖
4:電波を受けた狂人
5:強姦魔
6:ドラァグクイーン
7:日本兵
8:多重人格殺人者
9:ズッコケ高校生

ニコ生でアンケートをしたところ、「日本兵」と「多重人格殺人者」が同率1位という結果に。
これを受けてのあの台本だったのかという坪井さんの質問に
白石監督「本書きの段階では(アンケートの結果は)覚えてない」「もしかしたら念頭にあったのかもだけど」「あの頃のことあまり記憶にないんだよねぇ〜」

初日の舞台挨拶でもみんな言ってたけど、ほんとに恋クレ撮影時のことみんなあまり覚えてないらしくて笑うwww


▼恋クレは一番最初はタイトルが違った
原案「恋の狂人ロード」
監督と坪井さんはなかなか気に入ってたんだけど、流石にこれだとロケ地とかで撮影協力求める時に危ないってことで「狂人」の部分を「クレイジー」に変えた
坪井さん「ちょっと「きまぐれオレンジロード」にも掛けてますよね」
白石監督「そうだね」


⚠️この先ネタバレ⚠️
















▼恋クレは映倫を通していない
そもそもおふたりは恋クレを「ポップな」映画だと位置付けているらしい(?)(監督が「恋クレはポップなラブロマンス映画」みたいなことを言っていた気が…?)
坪井さん「監督的にはあの映画は(年齢制限)どのくらいで考えてます?PG12くらい…?」
白石監督「いや、恋クレはG(年齢制限無し)」(!??????)
坪井さん「はっはっはーーそうですかぁ〜!笑。…まぁ登場人物みんな普通の人ですもんね!宇野さんもちょっと女装してスコップ持ってる人なだけだし!」(言い切った!)
坪井さん「田中さんもただの模型集めてる人」
坪井さん「人体みたいに見えるけど」
白石監督「まぁあれは人体ですけどね」(結局ww)















▼坪井さんの娘さん
坪井さんの小6の娘さんも恋クレを何度か観てて、最近は宇野さんと一緒に泣いちゃう
坪井さん「ウチの奥さんなんかそのシーンでゲラゲラ笑ってるのに!」
白石監督「なかなか映画リテラシーが高い子ですねぇ〜」


▼子供の鑑賞について
恋クレに関しては、お子さんを持つ田中推しのお母さん方から「子供を連れて行って良い映画なのか」と問い合わせがあったとのこと
白石監督「僕はいつも小中学生及び小中学生の気持ちを持ってる人たちに向けて作ってる」
から、恋クレもG(年齢制限無し)。


▼他作品のメイキングの捉え方
坪井さんから監督への質問
「他の監督さんの作品のメイキングはどういう見方をしていますか?」

白石監督の回答は「やっぱり撮り方等、ドキュメンタリーとして見ている」「監督としての目線で見てしまう」というようなことを仰ってたように思います(もしかしたら少し違ったかもです…)

これに対して、坪井さんが聞いたという田中くんの「メイキングを見る理由」は
「現場の雰囲気を忘れたくないから」「もし自分がそこにいたら(どういう演技をするか)という目線で見ている」と言っていたそう。

坪井さん「だから彼は基本的にメイキングがついているDVDを買う」「時には本編よりもメイキングが重要だったりする」
ここら辺が、田中くんの演技に対する情熱の現れなのかなーと、坪井さんも絶賛していました。

監督もダブルミンツの田中くんを観て、
「アイドル的な活動をしてる人とは思えない。びっくりした」「普通はアイドル感的なきらめきがどっかしら出てくる。どうしても目配せとかスタイリング、衣装でアイドル的な要素、制限が出る」「でも田中さんにはその要素が微塵もない」「アイドルとしてのあれこれを背負ってないんじゃないよ?ただそこ(撮影現場)には、役者として来て立っている」「ダブルミンツを観た時に一緒に、出来れば継続して一緒にやっていただきたい役者さんだなぁと思ったからそれなら早めに!って思ってすぐに声を掛けた」
と仰ってました


▼まさに役に入り込む瞬間の田中俊介を目撃した坪井さん
撮影数日前の映画マニアの撮影で田中くんに会った時、田中くんはもう役に入りきってたから話しかけにくかったそうで
坪井さん「初めての収録の時よりもギクシャクしちゃって…」「役に入ってる時の田中さんには話しかけにくいっていうのは聞いてはいましたけど実際に役に入ってるところを見るのは初めてで…」

多分いつもはものすごく色んな事を田中くんと話しまくっているであろう坪井さんですら戸惑うレベルに話しかけにくいって、相当だと思うんですよね…

「なのに共演してるはるな愛ちゃんは全然気にせず「ね〜ね〜」って話しかけるからそれ見て「もう!!」ってハラハラしてましたよ…」
「それなのにクランクアップ後に一緒に呑みに行ったら、田中さん「この前の映画マニアの収録で坪井さんが避けるんですよ〜なんかすごくよそよそしくて〜」って…あんなん話しかけられるわけないじゃないですか!!」

田中くんの理不尽な訴えに怒ってる坪井さんめちゃめちゃ面白かったですwww


⚠️この先ネタバレ⚠️
















▼東京上映から画質が良くなった話
監督によると東京上映からDCPが変わったとのこと(機械に詳しくないのでよく分からないけどまぁとりあえず画質がめちゃめちゃ良くなっていた)
その結果、名古屋で公開していた時には見えていなかった(見えづらかった)ものがよりはっきり見えるようになっていました。
たとえば田中くんのコートの袖口とか。スーツケースの中身とか。バス車内に差し込む夕陽の綺麗さだとか。これらは名古屋の時から見えてはいたけど、より鮮明に映るようになっていて前見た時とは全然違う印象を受けました。
コートの袖口とか、ちょっと汚れてるだけだと思っていたし。スーツケースの中身も、私生首が2つも入ってるなんて知らなかった。1つ分だと思ってた…アレが1つか2つかで、チューヤのスミレがバスに乗る前の物語もちょっと変わってきますよね…

あとは宇野さんの涙がより綺麗に見えるようになったって流れから
坪井さん「宇野くんは涙田中くんは鼻水」「出し合いっこ」「何合戦ですか!」
怒涛の1人ツッコミ…笑。


⚠️この先ネタバレ⚠️










▼監督的裏設定
白石監督「これはもしかしたら気づいてる方もいるかもしれないんだけど…」「すみれちゃんの役柄は、若干霊的な力がある人なんじゃないかなぁ」
「女装男はもう1人のスミレさん」「それが、具現化してやって来てしまった」

これ、結構衝撃的な発言で。でもそれを加味すると色々な疑問点がストンと腑に落ちるんだよね…
たとえば女装男が一番最初、あるところに立っているシーン。からの、バス停で再登場する流れ。あれ、普通に考えたら絶対無理な再登場なんだよね。見ながら「え、なんで??」って思ってたし、「あの声」だけ異質なんだよね…

あとチューヤとスミレに詰め寄ってる時の女装男のセリフ
「別れたいんやろ、スミレ」

……なんでスミレの名前知ってるん???

その直前の「御用のないもの通しゃせん」のト書きに「通りゃんせの歌詞にスミレ、ハッとする」って書かれてて、たしかに冒頭とラストで2人で歌うシーンはあるけど、なんで女装男も通りゃんせの歌詞をわざわざ言ったんだろうって思ってた。
でも女装男がスミレの欲望の現れなんだとしたら(よく読み直したらこれはパンフの監督/芦名さん/宇野さんの対談でも語られてる)、通りゃんせの歌がキーになってるのが分かるなと。
もしかしたらスミレは妊娠をきっかけに、このままチューヤと一緒に居て良いのか悩んだのかもしれない。これからのことを不安に思ったのかもしれない。だから冒頭のスミレはずっとイライラしていて、チューヤと噛み合わない。
そんな中バスに女装男が乗ってきて、別れろと詰め寄ってきた。でもチューヤはそれを正面から断って、女装男をやっつけた。だから、夜のシーンのスミレの顔は晴れ晴れとしていて、チューヤへの愛情が全面に出ていてめちゃめちゃ綺麗なのかなと。
通りゃんせの歌も最後まで歌いきって、あんなラストなのにめちゃくちゃハッピーエンドな様相なんだよなぁ〜〜
私名古屋で初めて観た時、最後のシーン観て「うわぁーーーこの2人にはめちゃめちゃ幸せになって欲しいーーーー!!」って思ったの。そんで2回目観た時に気づいたんだけど、これってそのまま女装男の最後のセリフなんだよね。
「チューヤァァァ!大好きやでぇー!!!」の後、
「幸せになってやぁー!!!」に続くの。で、泣きながら去ってくんだけど、女装男のいっちばん最後の表情は晴れ晴れとした笑顔なんだよね…めちゃくちゃ綺麗な顔……
なんなの…なんでそんな顔が出来るの…?って少なからず動揺したんだけど、でもこれもスミレの欲望の現れだって考えると繋がるんだよね。

対談で宇野さんはこの時の感情について「僕は2人がいいなあと思ってましたけどね。それに対する嫉妬心というか。」って言ってて、でもあの表情には「悔しい」って気持ちもありつつ、でも「安心した」って気持ちも入り込んでるような気がするんだよなぁ〜だからこそあの笑顔が美しい〜〜〜


⚠️この先ネタバレ⚠️












▼覚醒チューヤについて
白石監督「あの時、ゴキゴキッ!て音がするじゃないですか…もしかして田中くんは骨格が変わってるのかもね笑」
坪井さん「あーなるほど骨格ごと…笑」「もう妖怪じゃないですか笑」

なんかここら辺2人でめちゃめちゃ盛り上がってた気がするんだけど私のスマホには「田中さんのハルク」ってメモ書きしか残ってなかった…

とりあえずチューヤも不思議な力を持っている人間なのかも?って話の流れから、その2人の子供の話へ
でもここも、興奮し過ぎて逆に何も覚えてない。辛い


⚠️この先ネタバレ⚠️











▼物語の時間設定
監督によると、恋クレは昼から夕方にかけての設定らしいです。
細川さん演じる暴れん坊(笑)は土方仕事の人なのかな?で、現場からドロップアウトして帰ってく途中みたい笑。
くぼちかさんは、監督「病院かどこかからどこかへの移動途中なのかな?」って言ってたから、細川さんとくぼちかさんはこれといってカップルというわけではないみたい。分からないけど。
あの2人については友達とも何度か議論してて、カップルにも見えるけど、でもカップルにしては距離があるというか、よそよそしいよね〜って話をしてて、初日の舞台挨拶でくぼちかさんはDVを受けているって監督が言っていたので、それを考えると細川さんが彼氏?とも思ったんだけど、でもDV受けてる人ってその相手に依存するじゃん?
くぼちかさんの演技には細川さんに依存する要素は見られないし、もしカップルならおふたりとももっと別の顔を見せる演者さんじゃないかな?って思うので…勝手に、乗客3人は赤の他人なのかなって思ってます。私は。

でも6日に監督にご挨拶させてもらった時、「捉え方は自由です」「正解がひとつとは限らない」「観てもらった人それぞれが自分の正解を出してもらえれば」というようなことを仰っていたので、ほんとに観た人がその時感じたままが正解でいいのかなと。
だから色んな人の感想や受け取り方や欲を言えば考察を見たい。みんな恋クレ見てネットに感想垂れ流そ???(この映画の構成上、全てがネタバレになるので難しいのは分かっています)


▼監督のお話
最後に坪井さんから、「田中さんについてどう思いますか?」という質問がありました。
これに対して監督は、
「こっちが期待した以上のものを出してくれる人と仕事したい」「宇野さんや田中くんはそれが出来る役者さん」「またシネコン、ミニシアターでかかるような映画を作りたい」的なことを仰っていました
この流れで入江悠監督かな?のお話もされてたと思うんですけど朧気で申し訳ないです…



大体こんな流れで約一時間、ぶっ通しでお話されてました。ほんとに怒涛の勢いで色んな話をされていたので抜けや記憶違いもあるとは思いますが、ニュアンスで!捉えてもらえればと思います。お疲れ様でした!