私が大好きなジャスミンの季節
ピンクの蕾が、真っ白に花開く
繊細で可憐な姿とはウラハラに
甘くちょっと妖艶な香りが風に乗って
遠くから私を誘う
香りに操られ、そっと近づき
真っ白なその花びらに顔を埋めて
思い切り深呼吸

私の身体、
脳の一番奥深くにその香りが届くやいなや
内側から丸ごと
私はジャスミンになる
そのとき
私はいない
ただ、
甘く甘美な感覚だけがある
しばらくして
甘い香りに酔いしれながら
深呼吸する私が
姿を現す
目の前に
真っ白な可憐なジャスミン
うっとりと
甘い香りの余韻に浸りつつ
ジャスミンにありがとうを言い
「私」はまた
二元の世界へ戻っていく