大勢の中にいても

そうでなくても

 

ひとりぼっちみたいで

 

外側に展開されている世界が

まるで

私とは関係がないみたいに

感じることもありました。

 

仲のいい友達はいましたが

クラスメイトからは

最初は大人びて冷たい感じで

近寄りがたいひとだと思った、と

よく言われました。

 

 

もちろん、

数少ない友達と

楽しく笑うこともありましたが、

 

心を開いて

本当に聞いてほしいことを

打ち明けたりすることはなかったし、

 

本当はそんなふうに

心を開いて話したいことがある、

ということにすら

気づく余裕もなかったのだ、と

 

後から思えば、

そんな状況でした。

 

 

プロフィールにも書きましたが、

 

父は権威的な存在で

彼のご機嫌を損ねないように

母も兄も私も

常に気を使っていました。

 

そして、母は病気がちで

そのうえアルコール依存症で、

時々、救急車で運ばれ、

私はいつも母の心配もしていました。

 

そんな環境なので

家族に心を開いて

何か相談する、

などということはありませんでした。

 

 

そうやって、

家にいても

外の世界にいても、

 

いつも

私が何とかしなくては、

私が何とかすればいい、と

思ってやっていました。

 

ひとりぼっちを感じて、

水面下で足をバタバタさせて、

 

息も絶え絶えみたいでしたが、

 

でも、

 

 

私の中の

ずっとずっと深いところで、

 

「どんなことになっても、

絶対に大丈夫」

 

なんの根拠もないけれど、

だけど

絶対に信頼できる

 

大きな大きな

深い安堵の感覚がありました。

 

 

いつも感じていたわけではないけれど、

その感覚が

私を生かしてくれていました。

 

 

 

 

続く