ハワイで一番有名な神様は、火の女神ペレかもしれません。
美しくて、強くて、自由奔放で、自分の欲に忠実。
ひとたびペレを怒らせると、とことん追いかけられ、焼き尽くされてしまいます。
ペレが住むのは、ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口。
ココ↓
ハワイ島の人々は今も、自分たちの住む土地は、ペレから借りている、と考えています。
ハワイの神話の中でも沢山の逸話を持つペレ。
だいたいがペレの逆鱗に触れて、焼き尽くされたりするお話がほとんどなのだけど、ハワイの人はペレを恐ろしい人、というよりも尊敬と畏敬の念を持ってみています。
それは、ペレが大自然を象徴する神だからかな、とわたしは思います。
この世の物とは思えないほどの美しさと気性の激しさ。
穏やかで美しい景色を見せてくれるかと思えば、わたしたちもまた自然の一部であることをその激しさで時々教えてくれます。
大自然の前で人間はただただ無力だということを知らしめるほどの強さを見せつけてきます。
ハワイの人々が昔ポリネシアから海を渡ってきたように、
ペレもまたサモアなどのポリネシア地域から移動してきて、ハワイ諸島を渡り歩き、最後にハワイ島のキラウエアに落ち着いた、と言われています。
ハワイアンにとって、自分たちの始まりを作ったペレは、ハワイの自然そのものなのかもしれません。
ハワイ島で植物や溶岩などを持ち帰るとペレの怒りに触れ災いが起こる、と言われます。
これも自然を敬うハワイアンの心が生んだ素敵なお話だと思います。
そんなペレの逸話が残る場所には、今もレイが捧げられていたりします。
わたしも女神ペレは大好きです。
またペレにまつわる場所などご紹介しますね。
さて、最後にペレの絵はどれもとても素敵で美人ですが、ほとんどの絵に赤い花が描かれています。
髪飾りだったり、周りを囲んでいたり。
この花は、ハワイ島のキラウエア近辺でしか見られないオヒアレフア。
以前ご紹介した、あの、ペレが醜い木に変えてしまったオヒアという男性とその恋人だったレフアという女性の哀しいお話の残るあの赤いレフアの花です。
自分が醜い木と花にしてしまったレフアの花をペレはいつも身につけています。
後悔から、とも言われますが、わたしはレフアという女性の心の美しさとその花の美しさをペレも認めていたからなのだと思っています。
本当のところは、ペレに聞かないとわからないですけど
ハワイ島に行かれたら、女神ペレにご挨拶をお忘れなく