「ニーナ(私)、今、家にいる?」と家のオーナーからWhatsappにメッセージが来た。あ、もしや...と思ったら、やっぱり。

「フィリップがドアの前にいて、鍵がないから開けてくれる?」

ということで、部屋を出ていったら、階段のところにフィリップと、今日やってきたデンマーク?たぶんヨーロッパからきたカップルの彼氏の方がトランクスにシャツのもう寝る格好で爆  笑、ちょうどドアを開けてあげたところのようだった。

以前、隣の部屋のリーさんも鍵をおいたままご飯を外に食べにいって、Whatsappがきた。

私もオーナーや、この家に泊まっていった人達にいろいろと情報共有してもらったり、どっか連れて行ってもらったり... 道を歩いていても、旅行者同士、「xx寺院まであと10分ぐらいだよ...」なんて声かけあう。ほんとにみんな優しい。ラブラブ

それで、ずっと昔、カナダ人の彼と1年程カナダから、アメリカ西海岸をくだって行って、メキシコ、中南米をバックパッカー旅行した時のことを思い出した。

グアテマラのアンティグアで1か月程滞在して、スペイン語の学校に通ったことがあった。1か月程そこに滞在していると、長く滞在している旅行者達と仲良くなり、様々なドラマが生まれる。

彼が仲良くしていた人でポールというの男性がいた。いつも楽しそうで、周りにはグアテマラ人の女性が複数名。優しいからなのか、彼の気質なのか、私はいつも遠くから見ていた。

私達がアンティグアを去る前に道で偶然ポールにあった。その時の彼の話が...「お金を盗まれて、帰りのフライトまでの滞在費用がなくなってしまった。」とのことで、今、家から送金してもらっているけれど時間がかかるから、とても困っているとのことだった。私は半信半疑で話を聞いていた。でも、私の彼はUS$100を出して...

「少しだけどこれを使って...」とポールに差し出した。私はどうやってそのお金をポールから返してもらうんだろう...と思っていたら、やっぱり、ポールも同じことを考えてた。

「こんな大金...それにこのお金返すのに時間がかかるよ。」(35年程前の話。その頃、海外送金はなかなか大変で時間がかかりました。)

私の彼、「返してもらわなくていいよ。ただ、君のように困っている旅行者をみたら、このお金を使ってもらうとか、助けてくれたら、それでいい...」といいました。

私はポールが受け取ると思っていました。

ポールはそのお金をしばらく見つめて...「ありがとう、でも大丈夫だよ。なんとかなるよ。その気持ちだけもらっておく。」と言って受け取りませんでした。

その後、いつものようにポールと雑談をしてさよなら...としました。

その時、私は、私の彼がなぜお金をあげるよ...って言ったのか理解できませんでした。だって、明日、私たちはアンティグアを去るので、もうポールとはたぶん二度と会わない。お金は戻ってこないのに...

なぜ、彼がそう言ったかは、その後、何年もたって理解できるようになった...かな...🤔🤔