「カトマンズもそうだけど、道を歩いていたら、小さなお寺があったり、道端の足元に仏像があったり、彫刻がまつられた祠があったり、ネパールはそこら中に神様がいて、悪い気を浄化してくれているんだよ。」
「だから、私達はいつも笑顔なの。ネパールの西の方に行ったら、もっと大変な生活をしている人達がいるけれど、神々に守られているからいつも笑顔なの。」
カトマンズの家のオーナーが教えてくれた。
私が、「なぜかわからないけれど、カトマンズもポカラも気になって仕方がない。好きとか嫌いとかわからないけど...何か惹かれるものがあるの...」と言ったからだった。
カトマンズはバイクも車も道にあふれ、道渡るのも大変だし、大気汚染で周りの山々が見えない日もあったりで健康にあんまり良くないよね。
観光客と思ってガイドの押し売りもいるし、お土産を持って売りに来る人も...面倒だったりもするのに。
でも、ダルバール広場やアサンバザール、迷路のようなパタンにある旧王宮など、何か吸い寄せられるように街を歩いてしまったりする。
ヒマラヤの山々の素晴らしさなのか、ポカラののどかな湖畔なのか、またはそこら中でもうどうなってもいいって恰好で昼寝をしている犬たちの脱力感からか、よくわからないネパールの魅力。
オーナー曰く、「ネパールは神々に守られているの。道端にいるたくさんの神様がここにいる人達の心を安らかしてくれるの。だから、旅行者はネパールにまた戻ってくるのよ。」
カトマンズのダルバール広場の入り口わきにある祠。祠の中に足跡だけの彫り物がまつってある。
この祠、木の下の穴に作られたのか、それとも祠が先で木があとか...それにしても、いつの頃からあるのだろうか。