ミャンマーを含むアジア諸国現地調査の旅 その5 | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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さて、今回もミャンマーの旅のお話の続きです。

 

現在、ミャンマーでは、ロヒンギャ難民が隣国へ流出し、大きな騒動となっております。人口の90%を占める仏教徒は、ロヒンギャという少数イスラム教徒部族に対して決して良い印象を持っておりません。また、軍は、ロヒンギャの起こした事件をテロ行為と見なして軍事作戦を行っております。国家顧問のスーチー女史は、軍との対立を望んではおりませんし、彼女を盛り立てている多くの国民の支援を失うことも恐れています。まさに板挟み状態で苦しんでいる状況です。従って、状況の打開のために国連の介入に関しても前向きなステイトメントを発していますし、また、このような人種と宗教に端を発する差別に対し、ローマ法王をはじめ宗教界も大きな懸念を示しています。

 

私個人としては、様々な問題が山積しているにせよ、平和裏に物事を解決していただきたいと思っています。同じ人間であり、そのような状況に置かれている人々が、宗教観の違いや考え方の違い、彼らの部族の渡来の歴史など多くの問題が、絡まった毛糸のように問題が複雑化し、人々の怒りが暴力行為と言う最悪の表現で実行されたのは非常に悲しむべきことです。ミャンマーは米国同様、多数の民族で成り立っている国家です。長年に渡る英国の支配の下、英国はお家芸である民族分断統治を行い、「ビルマ人対少数民族」という構図を作り、根付かせてきました。世界の視点からは、「軍事政権対アウンサンスーチー」がミャンマー民主化のサブジェクトでした。多くの人々は、この「ビルマ人対少数民族」という長年の問題には注意を払ってきませんでした。しかし、スーチー女史率いる国民民主連盟が政権を握った後、様々な問題が明るみに出てきたのです。その一つがこのロヒンギャでしょう。その他にもカチン州やシャン州でも武装勢力と政府軍の戦闘など問題が山積しています。

これらの問題解決には相当の時間が必要でしょうし、またこの問題が悪化すれば、ミャンマーの国レベルでの様々な分野における発展にも大きく影響するでしょう。本当に彼らの「これからの国造り」に賭ける想いを活かし、国や国民の成長を考えると、このような問題は大きな障害となると考えています。なるべく早い時期にミャンマーに渡り、リーダーシップに関する教育と語学教育について提供し、俯瞰で物事を見、国を纏め上げる若い力を育成したいと考えております。

 

さて、お話を戻していきましょう。夕刻、バンコクを離陸したタイ航空の航空機は2時間30分という短いフライトスケジュールを順調にこなし、ヤンゴンの国際空港に向け航行しておりました。この時、飛行機の窓から外を眺めて想ったことは、「本当に光がない」ということでした。漆黒の闇の中を航行していたわけではありませんが、あまりに電気の力を感じることの無いフライトでしたから、「暗いなぁ」というのが率直な想いでした。またその暗さから一抹の不安を抱きながらも何とか無事に着陸。「良かった。」なんか、ミャンマーに来るときは昼間に来た方が良いな、と正直思いました。さて、入国審査です。これは、先ほど一緒に同乗してきた旅客がメインですから、すぐ終わるかと思いきや、全く列が進みません。そうです。ミャンマーの入国審査は、コンピュータではなく手書きによるものなのです。「遅い。」遅いけれどもミャンマーでは文句を言ったら大変なことになるし、審査官が脅してくるケースもあると聞いていたので、素直に待っておりました。列に並ぶこと30分。ようやく、審査をパスして晴れてミャンマーに入国です。日本で約束していたミャンマー人の社長が出迎えてくれました。空港内は快適でしたが、一歩外に出ると、夜なのに灼熱の暑さです。社長は、車も用意しておいてくれており、早速ホテルに向かうことに。しかし、ミャンマーの現地通貨を持っていない為、一旦スーパーの両替所に行きました。更にスーパーで民族衣装であるロンジーとシャツを購入。また、現地の人々が愛用するサンダルも併せてゲット。ようやくホテルに到着です。ホテルは、日本人が経営するスーパーホテル。温泉付きで快適です。夜も遅くになってきたため、一階のレストランで和食を注文し、ルームサービスをオーダーです。ヤンゴンの夜、一人寂しく、ミャンマー人の作ってくれた和食と日本酒を飲み就寝。翌日からの精力的な行動計画を実行するために英気を養ったのです。次の日からのお話は、続きの中で。お楽しみに!