軍事英語について! | 熱血講師 ショーン 近藤 Leadership & Language Boot Camp

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皆さん、お晩でございます。


今日は、読者の方々からお便りがありまして軍事英語を学ぶよい教材を紹介していただきたい、というお話がありましたので、其の辺のことを中心にお話したいと思います。


軍事英語といっても、どこに焦点を当てるのかで参照すべき本も変わってきます。


まず、兵隊間でのコミュニケーションを中心に勉強したいのであれば、実際どのような英語が使われているのかといものを勉強していかなければなりません。


また、本格的な軍事英語を勉強したいのであれば、まず、自衛隊の作戦行動を勉強する必要があります。


その上で、米国国家戦略を勉強していく必要があります。


なぜ、米国国家戦略を勉強する必要があるかといえば、米軍で使われている軍事英語は米国の国家戦略に大きく影響されるためです。


木の幹を勉強しなければ、枝の部分に進んでも結局わけがわからないままになってしまいます。


国家戦略を受けて軍は、作戦の形体を考えていきます。


その際、戦略が十分反映された作戦が必要になってきます。


そして、実際作戦が行われる際は、それぞれの部隊がどのように行動しなければならないか、つまり戦術が必要になってきます。


この辺りを勉強するとなると、ちょっとやそっとではできません。


かなりの困難が待ち受けています。


米軍の考え方を理解しないと、軍事英語を理解していくのは難しいのです。


自衛隊と米軍は行動の仕方が若干違います。


自衛隊は、専守防衛、つまり守りの部隊です。


米軍は、遠征軍団です。


攻撃しに行く部隊です。


行動の始まり方が基本的に違います。


ですから、自衛隊で使われる軍事用語が、米軍で使われている軍事用語にぴったりあてはまらないことが結構あります。


ですから、補足説明をしていかなければなりません。


また、米軍の考え方をそのまま取り入れている部分もありますので、それは、そのまま使っても大丈夫です。


また、軍事英語は独特の訳し方をするので、一般の方にはかなり難解だと思います。


例えば、The commanders have to take prudent risks to accomplish the mission. という文があります。


ここで問題は、prudent risks を如何に訳すかが問題となってきます。


prudent が無ければ 「指揮官は、任務を完遂するために、リスクをとらなければならない。」でOKです。


では、prudent とは何だ?となります。


辞書を見ると「慎重な」、「用心深い」とかになります。


それでは、意味が通りません。


ここは、「受容しなければならないリスク」という訳にします。


そして、最終的には「指揮官は、任務完遂のため、受容しなければならないリスクを取らなければならない。」といった訳になります。


つまり、ある程度の損耗を想定内にいれて作戦行動をし、任務達成に寄与しなければならない、ということです。


こおようなアプローチが、深く軍事英語勉強する上で必要なことです。


ここで、米軍の教範を紹介したいと思います。


FM、つまり、Field Manual というものです。


これは、ネットで誰でもダウンロードできます。 


http://armypubs.army.mil/doctrine/Active_FM.html


ここから、誰でも閲覧できます。


では、本当に兵士間のコミュニケーションで使うような英語はどこで勉強できるかと言えば、元米陸軍の大尉の方で加藤さんという方がいます。


彼は、現在DLI (Defense Language Institute) という国防省語学研修所で日本語部長をしています。


米国には、DLIは2つ存在しています。


カリフォルニアのモントレーとテキサスのサン・アントニオにあります。


モントレーは米軍兵士に対し外国語(ロシア語、ベトナム語、アラビア語、日本語、中国語等々)を教えています。


勿論、様々な地域で作戦行動を可能にするためです。


サン・アントニオのDLIでは、外国の兵士(自衛隊を含む)に英語の教育を施しています。


これは、多国籍で作戦を行う際に、米軍が当然中心となるため米軍の作戦行動を他の国は知る必要があります。


しかし、肝心要の英語が理解できなければ仕方ありません。


そこでDLIでみっちり英語を勉強し、以降それぞれの訓練センターや学校で米軍の作戦行動を勉強するのです。


私も、ここの卒業生です。


ここを卒業し、米陸軍上級曹長学校に進学しました。


話は、もとに戻りますが、元大尉の加藤さんは、モントレーで米兵に日本語を教育する部署の部長をされている方です。


彼は、米軍兵士が普段使っている言葉や会話を盛り込んだ本を出版していますので、それを参考になさると良いかもしれません。


http://www.amazon.co.jp/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%A4%A7%E5%B0%89%E3%81%AE%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97-%E5%8A%A0%E8%97%A4-%E5%96%AC/dp/4890632301


ここで、アマゾンから購入可能です。


また、彼は、You tube でも軍事英会話をしているので覗いてみるといいと思います。


https://www.youtube.com/watch?v=pSaetKZvkLY


これを見ると「こんな英語を米軍は使っているんだ。」となります。


また、他に海兵隊の訓練の様子を見ると使われている生の英語がビンビン入ってくる You tube はこれです。


https://www.youtube.com/watch?v=MYRccSZgXV4


https://www.youtube.com/watch?v=aPgkACv7grk


https://www.youtube.com/watch?v=fPRzONdtgN0


また、米軍のスラングに関して詳しく書いてあるサイトは、


http://www.military.com/join-armed-forces/military-terms-and-jargon.html


こんな感じですから、素人の人が手を出すには結構難しいです。


また、個人的に質問がある方はメール下さい。


では、また


こうちょラブラブ!