34歳から始めた英語学習 君も通訳者になれる!自衛隊で培った経験、教育訓練をあなたに捧げる!
航空管制官!
私が、英語に本気で取り組もうと考えたのは2000年の時でした。当時、私は、陸上自衛隊で航空管制官という職に就いておりました。航空管制官とは飛行場における航空機の離発着及び航空交通管制圏(通常、飛行場を中心とした半径9キロの円で囲まれた地域の法律により定められた高度を含む空域)や管制区(航空交通管制圏を囲む法律で定められた特定の空域)の交通統制を実施する非常に専門性の高い職務です。この航空管制官の仕事は国土交通省に所属する管制官と防衛省に所属する航空管制官である自衛官が担任しています。この職務では安全かつ円滑な航空交通の流れを確保することが重要ですので非常に重責を伴うストレスフルな仕事と言えます。この航空交通管制業務は航空機に対し様々な航行に関する指示を発出することにより行われ、通常業務は日本語で行われることもありますが、基本的には英語で実施されます。日本領土の上空では不特定多数の日本国籍航空機や外国籍航空機も航行しておりますし、米軍機も航行しております。ですから、管制圏や管制区といった特定の空域を航行する多数の航空機に航行安全確保のため現況を共有してもらう必要がありますから、世界共通語でもある英語を使用します。ですから、航空管制官にとって英語を使ってパイロットとコミュニケーションができるスキルを持つことは必須なのです。しかしながら、航空管制英語は、それほど難解ではありません。専門性は非常に高いのですが、おおよそ決まったフレーズしか使いません。時にはその状況に合わせて適切で軽易に理解できる管制用語ではない英語を使用し指示を発出しなければならない場面も生起しますが、ある程度状況に沿う英語のフレーズについて教育を訓練生(OJT = On the Job Training)時に受けていればこなすことができるはずです。航空管制官はこのように専門性も高く人々の生命に大きく関わる職務ですので失敗は許されません。当然、教育、訓練、及び指導も厳しいものとなります。特に、管制官としての基礎の構築は非常に大切です。次回、防衛省における航空管制官になるためのステップについて紹介していきたいと思います。