皆さん、私のことを「変わっている」て思われるかもしれません。

少なくとも工務店の人達は、そう思っていたと思います。

多くの施主さんみたいに、オシャレとか流行とかにこだわらないから・・・

工務店の人達にしてみたら、構造とか防水とか勉強されたり、現場のことあーだこーだ言われるよりも、ショールームではしゃいでくれてた方が楽だったでしょうね。

クロスやサイディングの色柄を多少変えたって、料金は全く変わらないし、多少変わっても下請けに投げるだけですから。

でも、家を建てた経験は工務店の人達の方が圧倒的に多いのですから、

見た目はお任せしてもそれほどへんてこにはならないはずなのです。

任せておけば、ごくフツーの仕様になります(たぶんね。当時そう思っていただけなので、全員に該当するかはわかりません)キョロキョロあせる

 

自然給気口の仕様。

工務店は、値段が高くなければ好きなものを選んで、と、何一つ専門的な提案はなく、施主に丸投げでした。

施工は、電気屋さん。

きっと普段は、電気屋さんに丸投げしているから、工務店の人達はどんな商品がつけられているか知らないのだと思います。

 

ですが、普段そんなもの選んだことないです

 ハウスメーカーや家電メーカーと違い、テレビCMもやってないです。

全くのゼロからウェブ検索し、ヒットしたものから順にウェブカタログを読み漁りました。

 

壁厚と、換気口サイズ100φというのはわかっていたので、

自分なりに条件を決めて探しました。

 

私の求めた条件は…

1室内側は、できるだけ開閉段階が多く完全閉鎖も可能な仕様。

2フィルターは、花粉を止めてくれる性能をもつ仕様。

3内外共に拭き掃除ができる仕様。

4壁内結露を防止できる仕様。

5室内に結露や雨水が入らない仕様。

6目の細かい防虫フィルターがついているもの。それでいて、目詰まり防止できるもの。

7屋外フードの雨だれ対策がなされているもの。

8屋外フードの耐候性がよいもの(特に錆び・紫外線による劣化)。

9屋外フードの手入れが楽なもの。

あれれ、結構ありましたねアセアセ

 

…で、2種類選びました。

どちらも工務店的には無理のないお値段だったようで、追加料金は発生しませんでしたw

 

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2か所は、 三菱メルコエアテック社製の、こちら。

 左が室内装置で、右がこれの屋外フードです。

 屋外フードは、上から見るとこんな感じ。

 ちなみに、屋外フードの取り付け前にはこのように2面接着してあり(スリーブの出寸法が間違っているのでやり直しになっているのですが(;´・ω・))、フードの三方(下辺以外)は三角シーリングです。

 

室内パーツと屋外フードの組み合わせはバリエーションがあります。

雨水の侵入は断じて許せなかったので、屋外側は深型フードにしました。

結果として、テラス屋根を設置したので、雨線内となりましたが、いつかテラス屋根は撤去するかもしれないですしね。

 

屋外フードの写真で矢印が付いているのは、防虫網のビスを示しています。

ドライバーでこれを外せば、防虫網を外して網とフード内部を清掃することができます。

室内部分がFL+1600なので、屋外側はGL+2000超なのですが、

実はこの部分は勝手口ステップから手が届くので、

脚立を持ち出さなくとも、簡単に清掃ができるのです。

 

せっかく防虫ネットがついていても、それが虫やゴミで目詰まりしてしまうと

肝心の給気が出来なくなってしまいます

 

ちなみに、防虫網のついていないタイプでは、この部分がガラリになっています。

(※消防法で規定のあるキッチンレンジフードの場合は、防火ダンパーがついていることもあります。)

小鳥やコウモリの侵入は防げますが、虫やヤモリなどの侵入は防げません。

もっとも、このような形状のフードで、軒との距離が近い場合は、フードの上に小鳥が営巣することがあります。

その場合は、早めに撤去しないと、自然給気口から羽や糞の成分、病原体等が侵入してきます。

いずれにしても、観察とお手入れが容易な場所に設置することが大切です。

 

室内部分(フラットインテリアパネル AT100QNU)を取り外すと、パネルの裏はこのようになっています。

 矢印のつまみを左右に動かすことで、シャッターの開口面積を変えることが可能です。

 普段は全開ですが、台風や吹雪の日は閉じられます

尚、給気が出てくるのは四辺のうち下方のみです。

※昔のお家の給気口にはフィルターがついていないので、給気口の室内側出口付近のクロスが真っ黒に汚れています。外の空気だって、汚れていますものね。

 

 パネルを外した本体(壁についている部分)はこのようにみえます。

 フィルターがはまっていて、左がフィルター清掃前、右が清掃済みのフィルターを設置したところ。

 だいぶ…汚れていましたね…てへぺろあせる

 フィルターは、花粉捕捉率82%、カテキン入りだそうです。

 グレードの高い機種を選ぶと、フィルターも2枚重ねで活性炭入りだか排気ガスのNOx除去だかの機能も付いてくるのですが、それは高いのでやめておきました。

 で、フィルターを外したら、壁内の本体はこうなっています。

真ん中のフラップはパタパタ動くようになっています。

本体も、手の届く範囲でホコリなどを拭き掃除できます。

 カタログ上は、このような性能があるそうです。

よそのお宅を眺めていて感じることですが、壁汚対策って大切ですね。

最近の商品は、どのメーカーも、屋外フードの水切り板の形状にこだわりが感じられます。

 

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残りの4か所は、こちらを選びました。

キョーワナスタ製

室内側ユニット。

こちらが屋外側。斜め上から撮影したため、わかりづらいのでカタログ写真もご紹介。

これです。

先に紹介した三菱メルコエアテック社製とはだいぶ違いますでしょ?

実はこれ、屋外フードを「屋外から」お手入れする必要が無いのです

なぜかというと・・・

防虫網までのすべての部品を、室内側から取り外して洗浄できるからです

 

例えば、2階の自然給気口は、屋外フードに手が届かない場合がありますよね?

そんな場合でも、室内からお手入れできるので、虫や埃で目詰まりしているのになすすべ無し、なんてことは起こらないのです。

 実際に外してみました。

 まずはパネル。

ちなみに、パネルを押すたびに開口面積を変えることができる仕様です。

そして、中の筒。

途中のつなぎ目でカパッと外し、フィルターを着脱したり内部を洗浄したりできます。

壁内部分を室内から覗くとこのようになっています。

 止水板は、万が一の雨水侵入や、結露侵入をせき止めてくれます。

※でも今まで水が入ったことはありません。

外した部品も、配管の中も、綺麗に水洗いや拭き掃除ができます。

 

室内側からお手入れが完結するので、

真冬や真夏でも、屋外作業にストレスを感じなくて済みます。

ずぼらな私にはもってこいの品です。

 

また、屋外フードはこのようにとてもスリムなので、鳥のフンや営巣、小動物の侵入もありません。

そして、スーパーステンレス仕様であることも気に入りました。

※そのネーミングセンスはあまり好みではありませんが…(-_-;)

スーパーステンレスとは…

高耐蝕性フェライトステンレス鋼NSS455M2です。

同じフェライトステンレス鋼でも耐蝕性の悪いSUS430と異なり、モリブデン・チタン・アルミを添加することでSUS316やSUS444よりも優れた耐蝕性を有します。

 

メンテの難しい位置に設置しても、長持ちしそうです。

 

私が探した中では、室内側から全てお手入れできるものは、この商品だけでした。

室内から確実にメンテできて、大変助かっていますニコニコ

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交換用フィルターがそれぞれのメーカーから発売されているので、通販で購入しました。

フィルターはそれなりの年数、洗って再利用できますが、乾かしている間に虫や花粉が入ってくるのが気になるので、予備を買ったのです。

既に数回交換しているので、新品の白さとはいきませんが、前回交換して洗浄しておいたものがこれら↑

 

キョーワナスタのフィルター↑

3か月使って洗浄前のもの、右がこれから設置するもの。

結構黒いですね・・・ガーン

ちなみに、意外と虫はついてこないです。家の周りにはたくさん飛んでいるのですが。

フィルターを外したら、速攻で本体内部を清掃し、綺麗なフィルターをセットします。

そして、おもむろに汚れたフィルターを浸け置き洗い。

(本体を拭いたアクリル布も一緒に浸けてあるてへぺろ)

これだけでOKチョキ

あとは自然乾燥させて、2~3か月後の気が向いたときまで保管するだけです。

1個前の写真の右側のフィルターが、こうして洗浄・乾燥させたもの。

このくらいまでは綺麗になります。

 

めんどくさがりの私にとってはちょうどよい難易度でありますニヤリ

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このような、一般的な第三種換気での不満は・・・

屋外の湿度をそのまま持ち込んでしまうこと

でしょうか・・・

 

エアコンを使えばよいのですが、梅雨時など、気温が低くて湿度が高い時は、再熱除湿機能を利用するので電気代がかかります。

 

また、春や秋等、気温はちょうどよいけれど過乾燥状態、という時期には、

加湿器が必要になります。

※加湿機能つきの某社のエアコンが有名ですが、色々評判を訊くと心配になることが多かったので、評判の良い機種が出るまで待つことにしました。

 

とはいえ、設置前から知っていたことなので、特に困ると言うほどではないです。

 

もう一点、これも困ると言うほどではありませんが、特徴として…

キッチンレンジフードを強で運転すると、玄関ドアが開きにくくなる

ことですね。

 

たまたま私が料理をしていて、連れ合いが帰宅する、というシチュエーションで発生しますw

玄関ドアがいつもより重い。

建物内が陰圧になるからです

でも、裏を返せば、それだけ建物が高気密にできていて、自然給気装置の過給気防止性能が発揮されているということなので、嫌な気はしないです音譜

 

本日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございましたニコニコ

 皆様、良い一日をおすごしくださいねセキセイインコ黄