今では、ユニバーサルデザインという方がしっくりくる用語です。

ちいの家は、できるだけ平らに、段差少なく、と当初お願いしていました。

でも、『道路と敷地が同じ高さだと、ゲリラ豪雨で側溝があふれたときに敷地へ逆流する』
とか、『玄関ポーチまでを平坦にすると、玄関に入るためにポーチの階段を増やすか蹴上を大きくしないといけない=バリアフリー基準を満たさない急な階段になる』
『水勾配は必要』
とのことで、図を描いたり計算したり、そのアプローチの傾斜模型を作って歩いてみたりと、さんざん悩みました。

結果、道路と敷地の境界には、区画境界ブロックを埋めてもらうことにしました。

本当は、横断歩道手前で低くなって歩きやすくなっている縁石、あんな感じにしたかったのです。

調べてみて、勉強になりました。
ユニバーサルデザインとはジレンマのオンパレードだと。

車椅子利用の方にとっては、縁石の段差はない方がいい。
でも、目が悪く白杖を使用する人にとっては、車道と歩道の境界を段差で認識する必要がある。
脚の悪い歩行者にとっては、躓きやすい中途半端な段差は危険。

…で、2㎝になったそうです。車道と歩道の境界段差。

だからというわけではありませんが、ちいの家も、2㎝くらいの段差となりました。
上げ過ぎると、車庫出入時に車屋縁石に負荷がかかってしまうし、躓いても困る。
でも、自転車で建物横の駐輪場までストレスなく行きたい。
…てなわけで、
玄関ポーチは蹴上17cm2段、そこまでのアプローチは勾配1/13程度で落ち着きました。