【5日目】ビバーク地04:19→05:46野呂川越05:46→11:23仙丈ケ岳11:35→13:58北沢峠
この日もやっぱり3時起き、4時半出発のペースを守る。
まずは野呂川越に向かって下降。「どうせ3000mを越える仙丈ケ岳に登るんだから、そんなに高度下げんでも…」とブツブツ言いながら下ります(笑)。
両俣小屋を早く出て来たという人にすれ違ったりしますが、やはりこの仙塩尾根を歩く人はそう多くなさそうです。
↓野呂川越に向かってどんどん高度を下げる…
↓野呂川越
↓あれは中央アルプス?
野呂川越を過ぎると小さなアップダウンが続きますが、聖岳~荒川三山のアップダウンに比べればたいしたことはなさそうに感じました。実際仙丈ケ岳はどんどん近づきます。
途中、ビバークサイトで有名な高望池に寄りました。思ったよりビバーク適地は少なさそうですが、ココは少し崖を下ったところにある衛生上色々言われている水場の水が冷たくて良かったです。
↓高望池
↓仙丈ケ岳が近づく
↓ハイマツがうるさい
↓途中で塩見小屋で昨日買ったみかんゼリーを食べる。激ウマ
そうこうしているうちに仙丈ケ岳のピークが近づきました。離れていても頂上にたくさんの人がいるのがわかります。「もうこれで登りは体験しなくていいんだ…」と思うと力が湧き、11時半前には到着しました。
やはりザックを下すこともなく仙丈小屋へ向かいました。またみかんゼリーでも売ってないかな~と思って下ったんですけど、仙丈小屋の売店はショボイ内容でした…
↓頂上が近づく
↓頂上。人多すぎて人が写りこまないようにしたら看板しか撮影できず
いよいよフィナーレを迎えるべく北沢峠へ向かいます。小屋で確認したら広河原で甲府行きバスに接続する南アルプス市営バスの最終は16時とのこと。この時12時にもなってなかったので余裕で間に合いそうです。
でも3000mから2000mに一気に下るため、ヒザがおかしくなるのではと思うほどの下りでしたね。いい加減下るのに疲れた14時前、ついに見慣れた北沢峠のトイレ脇に出てゴールを迎えました。
↓数年前に行った鋸岳
↓甲斐駒さん
↓まだ登りがあったか、小仙丈~!と思ったらトラバースルートがあった
↓まだまだ下らなあかんなぁ…
↓ついに北沢峠、ゴ~ル!!
バス停が仙水峠側に移動していて長衛荘でジュースやアイスを食べることも公衆トイレで用を足すこともできなかったですが、無事最終バスに乗り、広河原で甲府行きのバスにも座れ、JRで自宅へ帰って冷蔵庫に好きなものがあって食べられる幸せを実感した時はホッしました。
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こうして今年のメイン山行である南アルプス大縦走は終わりました。ほぼ計画通りに日程がこなせました。これは行動中はカッパを着るような雨がなかったことが大きいですね。
山へ行く前は「山へ行きたい」と強く思うのですけど、山へ来たら来たでしばらくすると日常生活の便利さから「家へ帰りたい」と思うようになります。やっぱ冷蔵庫を開けたら冷たいジュースやアイスなど好きなものが食べられる便利さ、嫁が温かい食事を作ってくれて食べられる有難さを感じますんで、こういう山行はそうした日常の便利さ・有難さを体感するためにも年に1度は行った方がいいのかもしれません(笑)。
この文章自体は山から戻った翌日に書いているのですが、今日は雨だったようですし、1日早く短縮したのはある意味大正解でした。でもこの5日間で知り合った人で何人かは今日も雨の中を歩いていたことを思うと、残りの山行も無事に記憶の残る楽しい旅にしてもらえればなぁと思います。
【終了】