乳がんを経験したあと、

少しずつ増えていったのは、

 

「できるようになったこと」

よりも、

「できなくなったと感じること」

でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

体力のこと。

気力のこと。
 

以前なら当たり前にこなしていたことが、

どこか重たく感じられるようになったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は、

それを認めたくありませんでした。
 

 

前と同じようにできない自分を、

どこかで「情けない」と思ってしまったり、

「これは甘えなんじゃないか」と

自分を責めてしまったり。

 

 

 

 

頑張れない自分が、

周りに置いていかれるような

焦りを感じることもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、あるとき気づいたのです。

 

 

それは、

「できなくなった」

のではなく、

「無理をしなくなった」

だけなのかもしれない、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

乳がんを経験して、

体も心も、大きな出来事をくぐりました。

 

 

そのあとで、

以前と同じペース、同じ力配分で

生きられなくなるのは、

とても自然なことだったのだと、

今では思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できなくなったと感じていたことの中には、

よくよく振り返ってみると、

 

 

本当は

「やらなくてもよかったこと」

「無理をして続けていたこと」

 

も、たくさん含まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直に書くと、

以前の私は、

誰かに認められるために、

自分を精一杯よく見せよう

必死になっていたところもあったのです。

 

 

 

 

 

祈る手と聖書

 

 

 

 

「前はできていたのに」

という気持ちが湧いてくる日も、

今でも、もちろんあります。

 

 

 

でもそのたびに、

自分に問いかけるようになりました。

 

「それは、本当に今の私に必要なこと?」

「誰のために、やろうとしているんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乳がんを経験したあと、

できなくなった自分を受け止めるということは、

諦めることでも、

後退することでもありません。

 

 

 

それは、

今の自分に合った生き方に

静かに選び直していくこと

なのだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし今、

「前のようにできない自分」を

責めてしまっている方がいたら。

 

 

それは、

弱くなったのではなく、

 

自分を守れるようになった証

 

なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログでは、

乳がんを経験したあとに生まれる

こうした変化や揺れも、

ひとつひとつ、

大切に言葉にしていきたいと思っています。