駅から近い場所に
その『館』はあった
館の前には
ゆかりの人物の銅像
良い天気だ
フライトまで
このまま外で過ごすのも悪くはない
数分ほど
門を開くのを躊躇していた
『猫派』の俺に
この門をくぐる資格はあるのか？
一度、開けてしまったら
取り返しのつかないことになる・・・
先日も知り合った方と
「やっぱり！ネコですよね
と会話が盛り上がったじゃないか
⌛
しかし最後は
まだ知らない世界を覗く誘惑
それが勝った
「倒叙ミステリー」の犯人たちが
一線を越えたときの描写を思い出した
⌛
見たことの無い世界の例
よく（猫派のお前がノコノコと）来たな
歓迎の言葉は辛辣だった（嘘）
どうやら、この地域は
素敵な活動をしているらしい
この館の住人たちが一覧になっていた
覚えておこうとしたが
無理だった
⌛
広い部屋を通り抜けると
次の部屋には令嬢がいた
名前はなんて言うのだろうか？
これが楓さんに出会った瞬間だった