かつての松風園には芝生の庭には霰こぼしの園路がありました。

霰こぼしといえば桂離宮の園路を思い出しますが、これよりは石が丸く、野趣あふれるものでした。

この霰こぼしは、残念ながらハイヒール等で歩くことはできませんので、一部だけは露地には残していますが、ほとんどを撤去してしまいました。

山道を歩くというイメージは残しておきたかったので、少し角がある山鹿石で霰こぼしに近い雰囲気を作りました。

「舗装」という感じはぬぐえませんが、これであれば車いすでも通れます。

動線が集中する建物際は飛び石だけでは数が多くなりすぎるし、変化をつける意味でも延段にしました。延段も共石を使いました。

延段は図面通りにできましたが、もう少し現場での遊びがあってもいいように思います。

飛石は宝満山系の野面石を使いました。

既存の飛石との相性もよく、どこまでが既存かわからなくなりました。

しかし、よく見ると露地の飛び石や霰こぼしは上品で控えめです。

石が主張していません。

石が小ぶりのせいもあるのかもしれませんが、据える技術の違いでしょうか、それとも石が落ち着くまでには年月が必要ということでしょうか。

tobiisi