松風園の露地は内露地、外露地からできています。

この露地は基本的には松風庵、すなわち小間の茶室の露地となります。

動線が少しおかしくなりますが、広間の露地としても使えます。

内露地は以前からあったものをそのまま使っています。

植栽もモッコクを1本とヒサカキ、ベニシダを数株植えただけです。地覆はスギゴケとしました。

以前から植えられていましたが、数年間手入れがされていませんでしたのですべて植えかえました。

内露地と外露地の結界にはよく中門が設けられますが、ここでは大きく育ったモッコクやモミジが自然な中門を構成していましたので、枝折戸だけの簡素なものにしました。

内露地の囲いも簡素な四つ目垣としました。

外露地には腰かけ待ち合いを設け、その周りにはアカシデ、イヌシデ、リョウブ等の雑木を植栽しました。

地覆は維持管理が楽なようにタマリュウを敷きつめました。

外露地の囲いも簡素な四つ目垣です。

外露地には景としてなつめ灯籠を配置しました。

かつては内露地にあったものですが、景としてだけではなく「夜話」の時には実際の明かりとしても利用できます。

露地を設計する際に、周りの樹木を引き立たせるために、構造物は簡素で少なめにすることに留意しました。

渡りも簡素な野面の飛び石だけとしました。

そのせいか、全体が緑に覆われ、まさに「市中の山居」のたたずまいを見せ、落ち着きのある露地に仕上がっています。

露地は「渡り7分に景3分」というように機能性が重視されます。

多くの方に利用され、時間と共にさらに良くなっていくでしょう。

roji