市中の山居


「市中の山居」とは、町中に居ながら、山中の風情を楽しむことができる住まいのことである。

日常空間の中に山の風情にあふれた非日常的な空間を取り込み、その空間と時間を楽しむと言うことを表した茶の湯の用語である。

多くの露地が「市中の山居」を基本にして作られる。

我が家の庭のコンセプトも「市中の山居」である。

我が家の敷地は旗竿敷地である。

北側はマンション、その他は住宅に取り囲まれている。

眺望は全くなく、敷地内の空間を楽しむしかない。

このような敷地を活かすためのコンセプトでもある。

もともと「市中の山居」も堺の商人町で茶室周りの風情をつくり出すための考え方である。

露地は少ない樹木で簡潔に、抽象的に山中を表現してあるものが多いが、我が家の庭は「雑木の庭」としてリアルに山中を表現している。

その理由は、リアルの方が簡単だからである。

リアルな方が材料もさほどこだわらなくてすむ。

リアルなだけに、狭い庭の中に200種類以上の植物を植えようと考えている。

現在75種類である。それらを少しずつ紹介する。



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