古家の改築を機会に自庭を全面改修することにした。

コンセプトは「エコロジカルガーデン」と「市中の山居」である。

趣味をかねて、少しずつ、自分自身で作ることにした。日曜庭師への挑戦である。


エコロジカルガーデン

自然とはポテンシャルだと考える。

林や森は自然が作る一つの現象や形態である。

林や森に行かなくても、我々の身の回りに常に自然はある。

当然、都市の中にも自然はある。むしろ、自然の中に都市はある。

その証拠に、都市から人の営みが消えると、雑草が生え、樹木が育ち、放っておくと1000年で森に戻ってしまうだろう。

我々は快適さ、便利さを追求する過程で、常にこの自然を押さえつけ、自然を遠ざけてきた。

むしろ、自然と闘ってきたと言ってもよい。

自然のポテンシャルを活かした空間であるはずの公園や庭園においても、草抜きが頻繁に行われ、自然との闘いの場になっている。

これが積み重なり、都市を維持するという名目で、自然との闘いに莫大なお金をかけてきた。

「自然との共生」が叫ばれて久しいが、いまだに共生は遠く、自然との闘いから脱してはいない。

人が現代のライフスタイルで生きていく限り、やむを得ないことか。

しかし、自然との共生により近づく工夫は可能である。

そのためには、我々の快適さ、便利さの価値観を少しでも見直し、エコロジカルデザインを基本にした「自然に従う」インフラ整備を進めていくこと必要だと考える。

緑に関して言えば「雑草に咲く可憐な花を美しいと思う心」を養い、自然の植生を活かした維持管理のかからない植栽をめざすことが必要である。

その一つの解決法が「エコロジカルプランティング」である。

エコロジカルプランティングは低木や地被植物を主体とし、自然植生を活かした植栽手法である。

これは横浜国立大の宮脇先生が提唱された「エコロジー植栽」とは、見た目も重視する事で少し異なる。

その意味では、むしろ、「エコロジカルガーデン」の方が適している。


ツワブキ