LCニュース

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私たちランドコンシェルジュは、土壌汚染ソリューションのエキスパートとして、調査から浄化までをトータルサポートいたします。
LCニュースでは、弊社の製品情報、技術レポートなどを掲載しております。
LCとはLandConcierge(ランドコンシェルジュ)の略称です。

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LCが取り扱っているPVC(Polyvinyl Chloride)製パイプは、ASTM(米国材料試験協会)の規格品です。ASTMは日本で言うJIS規格のようなもので、PVC製パイプでは、その寸法(外径、肉厚など)やネジの切り方、材質、温度耐性、耐圧(引張強度など)、燃焼性等さまざまな基準が設けられています。規格品ですのでその製品がどの工場で製造されても、定められた範囲の品質に保たれるように基準が定められています。ネジ部にO-ringが付いていたり、1本1本が丁寧に袋詰めされているのもそのためです。また品質の安定性や井戸設置時のパイプの強度の問題から、PVCと化学耐性が似たPE(ポリエチレン)製のパイプが環境用井戸材として一般的に利用されていない理由の一つでもあります。






米国ではこれらASTM規格のPVC製パイプが環境の分野や飲料用の井戸材として広く利用されていますが、知る限りでは日本にはそれに相当する規格はありません。そのためASTM規格の製品が、しばしば他のPVC製パイプや日本語に直訳された塩ビパイプと混同されることがありますが、製造工程の違いによりその性質は大きく異なります。価格を重視した場合、米国や国内でもより安価なPVC製パイプを製造することは可能です。それをラインナップに入れる案がありましたが、『より良いものを提供する』と言う会社の方針に反しますので、将来的にもLCとして安価で規格外のPVC製パイプを取り扱うことはないと思います。ところで、LC取扱のPVC製パイプは昨年の4月に大幅に価格の改定をしています。規格品で、かつ輸入品ですので限界がありますが、他のパイプとも遜色ない価格帯に落ち着いていると思います。もしご興味があればお気軽にお問合せ
下さい。






最後に。LCで在庫しているPVC製パイプは以下のとおりになります。すべて『Schedule 40』と言う規格で、1"x 0.5m、1"x 1.0m、2"x 0.5m、2"x 1.0m、2"x 2.0m、4"x 0.5m、4"x 1.0m、4"x 2.0m。1"と2"はスロット幅が0.15mm、スペーシングが2.5mmで開口率約5%、4"はスロット幅が0.5mm、スペーシングが3.2mmで開口率約10%になります。まとめて輸入して輸送費を押さえるために自社で規格を設けて通常在庫品として発注をしています。そのため、要望に合わせて寸法(Scheduleの変更による肉厚の調整)、開口率、長さの変更を自由に行うことが可能です。ただし別途輸送費や納期の問題が発生しますので、こちらは早めのご相談をお願いしています。






またPVC製パイプは化学薬品や強度においてすぐれた素材を使用しています。それでも100%の素材ではありませんので、対象物質によっては軟化してそのパフォーマンスを十分に発揮出来ないことがあります。この点は、化学薬品耐性表に詳しくまとめられていますので参照して下さい。これも規格品であるからこそ出来る内容です。PVC製パイプで条件が合わない場合は、N社の巻線スクリーンを検討してみてください。用途に合わせてPE、鉄、ステンレス(SUS303、304、316、316Lなど)から材質を選定することが可能です。




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