霊能世界のいざこさに嫌気がさして

フォークっちゅう音楽にのめり込んで

関西から東京に出て来て

一人暮らしを始めたんが22歳(1986年)の8月

 

まぁ、いわゆるプロの唄うたいを目指しとったわけやけど

あの日から、声がまともに出せんようになってまう

 

フォークシンガーの夢をサヨウナラ

って感じ

 

 

東京に出て

最初にやったバイトが製本企業で

数冊の本が束ねられたもんを

パレット積みするって言う単純作業

 

それが1ヶ月ぐらいした時やったかな

以前、面接で落とされた会社から電話があって

採用してた人が辞めたから

人の補充を考えとるんやけど

よかったらきいひんか

って言う誘いの電話が来たんよね

 

そこは印刷業なんやけど

13時間労働の代わりに

週に3〜4日働いて

月給20万って内容やった

 

「これで音楽に費やせる時間が増やせる!」

そう思ったら嬉しくて、たまらんようになって

ガンガン部屋ん中で弾き語っとったんよね

 

いつも通り、ノドもガラガラになって

「ああ、スッキリした」

みたいな感じのまま横になったんやけど

 

朝になって

ちょっと声を出そうと思てもガサガサのまんま

「ああ、ちょっと唄いすぎたかな・・・」

「今日は、声を出さんとギターを弾くだけにしとくか・・・」

 

けど、数日経っても

ノドの状態は回復せんままやった

 

結局、まともに話すんだできるようになるまで

3年ぐらいかかってもうた

 

唄については、まだまだで

1コーラス、声を出してる間に

どんどん声がかすれて

喉がひりついて

1曲を唄い切ることもできんようになっとった

 

「ああ、唄の道もアカンのか・・・!?」

 

1978年から始めたギター

同級生とプロになるんを前提に始めたギター

なんの取り柄もなかったオレが

生まれて初めて手にした誇りやったんやけどなぁ・・・

 

音楽のことしかなかった人生やったのに

音楽をやらんとしたら

オレはいったい

何をしたらええんや!?

 

まさに「絶望のどん底」に突き落とされた気分