5月10日にCTを撮って、これまで胃がんだけだったのが、肝臓に転移していた。
肝臓に薄く影があるというのは、医者自身は前回のCTで見ていたらしいけど、私たちは知らなかったから、
「全回気になっていたんですが、これを見ると影が濃くなっていますね。そして複数個ありますね。肝臓にがんが転移している可能性があります」
と突然言われても、
「はぁ~」という反射神経しかでない。
そして、次の抗がん剤をどうするかって話になって、父をみるとショックで蒼ざめてるっていう感じでもなかったが、本人の心境はどれほどだろうか。

「あなたは胃がんだけでなく、肝臓がんでもある」
と、今までは胃がんと向き合っていた人が、突然肝臓がんとも向き合うんだけど、その人は昨日(つまり知らされた翌日)も、今日も、なんとなくいつもどおり元気に過ごしているように見える。

それから、数日前?1週間ほど前から足のむくみが出てきた。

病院への約3時間の車のなかで見せられた足のむくみは、靴下のゴムがめり込むって感じ。

昨夜は体中を「美脚マッサージだぜ~」っていいながら浮腫みとりマッサージ、そしてゴリゴリマッサージを全身にした。1時間くらいかな。
私はずっとしゃべってた。美脚になるぞ~とかね。
それから、抗がん剤を変更すると、
強い末梢神経障害
という副作用が高い確率で出る。ほかもあるけど、これに関していえば、現時点でも右足裏に少ししびれがあるのが、両足にもっと強烈にでる可能性がある。

ぜんぶ可能性がある、なんだけどね。

何が起こるか。
足の裏の感覚がないんだから、歩けなくなる、歩きにくくなるんだよね。

そうすると、歩けないし、もちろん車の運転もできない。

動けない、筋肉が衰える、仕事できない、外出できない、トイレいけない。色々出てくる。

他の家族は、副作用によってどんなことが考えられるかを知る必要があるし、積極的に聞いてどうするか対策を立てないといけないのに無関心だ。

それは、私に丸投げしているからだよね。もういいけど。

私はずっと父親の近くにいるからいいの。だけど、こういうところで不満と悲しさを感じるよ。

動けない事で、体への負担はたくさんあるけど、もっと重大なのはメンタル。

本人は辛いだろうな~。
だから痺れの副作用がでても筋力低下にならないよう、メンタルが下がらないように、本人とどうしうようかって話したり、ほかの楽しい話もしながらマッサージ。

筋トレマシーンで一緒に筋トレしよう。この提案はいい感じみたいだったよ。

来週の退院後、筋トレできるようにしよう。

私はね、こういうことは家族はもっと積極的に関わらないといけないと思います。

丸投げはいけません。

医者に任せてるからいいよ。という言葉は間違いです。

それは、あなたに丸投げしてるからいいよ。って意味です。