【 戦略は真似と信じて疑わない会社の行く末 】


新聞離れが顕著になってから暫く立つと思います。


若い方に聞いて行くと、新聞を取っているという人が減っている事実があります。


思想や方針の違いなどもあり、

新聞という報道媒体が一律全て良いとは全く思いませんし、


報道とか情報というのは、現象の背後にある本質を、

見ていかないと意味がありません。



ただし、パソコン、スマホから入って来る情報の多くは、

戦略的に日本人全体をバカにするために、

わざとどうでもいい情報を大量に流し続けているのでは無いかと、

思うほど、本当にどうでもいい情報が多くあり過ぎていて、

物事の本質を見抜く訓練になるとは到底思えません。



少し前のハリウッド映画に「アイアムレジェンド」米映画2007

(R.マンスン原作 F.ローレンス監督 ウイルスミス主演、

原作のタイトルは「地球最後の男」)という映画がありました。



この映画は近未来の世界が原因不明の病原菌が蔓延して人類が吸血鬼に変化し、

その中でたった一人生き残った人間である主人公が吸血鬼と戦う話でした。


ところがこの映画、原作とはラストが違うそうです、

制作側のマーケティングの事情があってラストが変わったのですが、

本当のラストは、


とっくに世界のルールは吸血鬼である新人類のルールに変わっており、

正義と信じてたった一人で仲間を捕まえては殺しまくる主人公は、

吸血鬼側から見ると恐ろしい大量殺人鬼。



原作ではラストで吸血鬼に捕まって処刑される主人公がその事実に気がつく、

「俺は恐ろしい伝説(レジェンド)の殺人鬼だったんだ。と。



このように視点が変わると正義と悪が入れ替わり、

今、やっている事が正しいと信じて疑わない事の中にも、

違う角度から見ると、全く別の視点が存在するという事になります。



さて、今やっている事が「戦術」以外何者でも無く、

他社の成功事例をそのまま真似をする事が戦略であると、

信じて疑わない戦術社長の会社に何が起こるか。



その会社には戦略的視点から物事の本質面を捉えて、

どういう考え方が、経営の根幹に必要なのかという肝心の所が抜けたまま、

経営を進めて行きますので、社長も幹部も社員も成長しません。




質の高い社員ほど、そんな経営者には見切りをつけて辞めて行きます。



所詮、人の真似ばかりでは業界平均以上の粗利の維持も成長も、

できませんので、従って給与水準も会社規模も上昇せず、


優秀な人財も入らず、育たず、独自の技術も蓄積できす、

経営資源がいつまで経っても成長しない状況が続くでしょう。




戦略は真似と信じて疑わない会社の行く末は察して然るべき。




こういう会社の社長ほど、見える表面上の現象に囚われない、

本質面を見る目を養う訓練をして頂きたいと思います。




ランチェスター経営名古屋  川端

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アサヒマネジメント 

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