【 大規模工場の移転とランチェスター地域戦略 】
神奈川県川崎市川崎区の沿岸沿いにある工業地帯は、
石油化学工業など工場が集結する、
京浜工業地帯と呼ばれる、日本を代表する工業地帯ですが、
江戸時代は塩田が広がるのどかな海岸でした。
時代は下り、沿岸は埋め立てられ、
この地域に製鉄工場や造船工場など、大きな工場が建てられ、
たくさんの人が工場勤務でやって来るようになりました。
近くにアパートを借りたり、社宅に住んだり、
人口が増えて来ると需要が生まれます。
その需要で近くの商店街が発展し、
昭和30年代など、大規模SCの無かった時代、
川崎に限らず工場地帯近くの商店街は隆盛を迎えました。
工場勤務の人によって、
どこの商店街も潤っていた時代がありました、
ところが大規模SCの登場やモータリゼーションの発展、
などにより、人々が商店街に足を運ばなくなりました。
近くの工場需要によって潤っていた商店街も、
生産拠点の統括や海外移転に伴う工場の閉鎖などによって需要が激減。
しかも工場の移転跡地に大規模SCが開店し、
全く人が来なくなり、シャッター商店街となった所も多数あります。
出店、店舗展開において、
ランチェスター地域戦略では2乗作用における大の力を小が借りる。
地の利を使う。
重力の力を利用する。
という事を念頭において戦略を立てていきますが、
地域事情はそれぞれの場所において全く違います。
川崎市の川崎区もかっての大工場の跡地に、
コストコが開店しています。
過去も現在も未来も有効な地域とは何処だろうか。
時代によって変わる地域事情を着眼大局で捉えて行く、
必要があると思います。
ランチェスター経営名古屋
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アサヒマネジメント 川端
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