ここのブログに10年前に書いた覚えがある。その鳴虫山に今回チャレンジしてみた。
前回は秋に歩いたが、今回は春である。本当はツツジの時期が良いのだが、ちょい時期を外してしまい新緑のみの季節となったしまった。ともかくも暑かった!
小生、来年は後期高齢者だ。しかしまだまだ動けると思っている。その顛末を書いてみよう。
朝5時に起床。朝食を摂り地元の駅を5時台の電車に乗った。早朝だが日の出は当に過ぎていて明るい。関屋駅から牛田駅~北千住駅と乗り換える。東武線に来て初めて登山客らしい姿を見つけた。乗換の改札でスマホのメールに入っている特急券の購入履歴を見せるだけとは東武列車はおもしろい。
8時25分に東武日光駅に着いた。バス乗り場に急ぐ登山客はいたがそのまま歩き始める登山者はいなかった。
事前に調べたとおり、消防署のカドで山裾に向かい川沿いの歩くこと数分で鳴虫山の登山口に着いた。
誰も居ない登山口。話声も聞こえない。やはり怖いので熊鈴をつける。チリ~ン!
ゆっくり歩くことにする。神ノ主山の手前でぼーっとして道を外し巻道に入り込んでしまった。慌てて道なき道を尾根に向かって登りどうにか元に戻った(汗)。
神主山で、先着の数名のハイカーと遭遇。「一人で上る登山者は、休まず早いから嫌いだ。」となぜかハラスメント受ける。最近の登山者は、挨拶も無く、道を譲ることも無くマナーが低下している。嘆かわしい。
頂上に向かって気分を取り直して出発。ここから240mほどの登りである。半分の120mで休憩と決めて登るが、きつい!後続の単独ハイカーに追い抜かれた。高度計を睨みながら最後の急登を。鳴き虫山の頂上には先発と、単独のハイカーのみ。単独のハイカーに記念写真をお願いした。アルファー米の炊き込みご飯と味噌汁を食べ、食後のコーヒーを飲む。ノンビリしていると誰も居なくなった。ますます熊との出会いが怖い!
そんな恐怖の中で下山開始。
いきなりの急降下。登山道がほぼ垂直にえぐれている。こちらを登りにするのはきついだろうと思えた。
ここは。修験者が祈りを捧げ、合掌したところと言われている。ここからの下りはきつい。足が持つかと危惧した。奥多摩辺りの山は下りは気持が良いものだが、ここは木の根がむき出しでとても歩きにくい。山自体が岩盤で木々の根が深く入り込めず横に這うために根が出ているのだ。雨でも降れば、滑ること間違い無しだ!
ここまで降りてきて、足にガタが来たようだ。もつれ始めた。
残りの水も乏しい。相当疲れがたまってきたようだ。頑張らねば。ストックを真下に突くように下り、ロープをつかみつつ後ろ向きに下りるような急峻な下りに悩まされる。躓きそうになりつつもかろうじてなだらかな斜面に出る。ここからは道標が無く、踏み跡しか無い。以前に歩いた景色を思い出して更に進んだ。間違いなかった。
やしおの湯に出る分岐点にたどり着いた。ここからは平坦な道を30分のはずである。身体にむち打ち歩を進める。ストックが杖代わりになっている(笑)
途中ついに足にけいれんが。最後の飲み水を口に入れた。どうにか収まった。最後の水が無くなるなんてことは初めてである。やはり水は大切だ!
外人さんの親子連れとすれ違う。やしおの湯から来たのだろうか?足取りが軽い^^挨拶も爽やかである。
早速、入場料700円を払い入浴だ。
下足箱も更衣ロッカーも、お金が戻ってくるとはいえ、100円硬貨が必要とは、キャッシュレスの時代には、何かと不都合だ。露天風呂には外人さんもご入浴。すっかりと汗を流し、着替え、さっぱりとしたところで食堂へ。
まずは生ビールと枝豆で一人乾杯!お疲れ様!!
追加生ビールには、茄子の味噌漬けのおつまみをサービスしていただいた。蕎麦を食べてゆっくりさせていただきました。
お土産を買いに外の売店に出掛け戻ってくると、再入場券を出せと言われる。そんなものはありませんというと再度入場券を買えという。ありえない!グチグチ言っていると、今回は良しとしますがこれからは気をつけろと言われた。日光市の施設なのか?どうも杓子定規で戴けない。せっかくの気分が台無しだ!!休憩室に荷物があるので、確認すれば済むことなのに。。。。不機嫌のまま東武日光駅までバスで向かった。
日光駅で特急券を買おうとしたら、モバイルSuicaが使えないとか。
現金しか受け付けないとのこと!なぜだ~!!
18時を過ぎるとなぜか駅構内は寂しくなる。売店は閉まり、自販機さえ無い。さすがの田舎駅である。
駅前の商店街を見ると閉まっている店が多い。上り電車も、18時台を過ぎると直通は無くなるらしい。観光都市日光のイメージが想像と違うことを実感した。
入場改札はモバイルSuicaで入れた。現金で購入した特急券は改札を通すことも、列車内で提示することも、下車駅で回収されることも無かった。東武列車は不思議だ(笑)
翌日は、ジムのプールで泳ぎ身体を動かしたが、未だに身体が痛い。無理は利かない身体になってしまったようだ。
これからは無茶をしないで、楽しもうと思った顛末であった。