LDのある子供との接し方
LDの子供を看ていると、「ここは出来ているけど、ココはどうしてもできないなぁ〜」と感じることが多いです。そして、それ以上に、本人はもっと悔しく、辛い思いをしています。
保護者が行った方が良い、LDの子供への接し方として、
1.より多くの情報を集めて保護者自身の不安を軽減する。
- 学校での様子、指導内容の把握。
- 学習障害(LD) - 発達障害教育推進センター (nise.go.jp)や全国LD親の会(JPALD)等を活用する。
2.できるように工夫して、苛立ちを解消する。
- 伝え方を工夫する(例えば、聞くことが苦手な子供に対して、文字やジェスチャーで示して、分かりやすくなるように伝えます)。
- 苦手なことに目がいきがちですが、得意なことに目を向けて、そこを伸ばせるように手助けします。
3.目先の成果に向けて、焦りをなくす。
- 子供ができたこと、達成感を感じられたことは、きちんと評価してあげてください。
LDの子供に対する声掛けの注意点
適切な指導を受けられないLDの子供は、学年を上がるごとに学習の困難が積み重なっていきます。また、大きくなるにつれて、周りの子供との差にも気づいてきます。
学習面の困難だけでなく、自分をほめることが出来ない気持ちの困難を抱えやすいです。
周囲にLDの子供がいる方は以下の声掛けに注意してください。
「頑張れば出来る!」「まだまだこれからだ!」
- LDの子供が直面しているのは、やる気の問題ではないです。この言葉をかけられた本人は「何を頑張ればいいの?」と考えてしまいます。
「他の子は出来ているよ」「どうして出来ないの?」
- 結果だけを比較して、努力の経過を無視した言葉は本人の辛さを増やすだけです。
「世の中、勉強だけじゃないよ。」
- 本人が勉強をしたいというやる気をそぎ落とす言葉になります。また、子供は閉鎖的な空間にいるため、大人の言う「世の中」をイメージすることは難しいです。
「大きくなれば出来るようになる。」「やればいつかはできるようになる。」
- 安易な慰めや励ましは子供の不信感を招きます。
これらの言葉に共通するのは、本人の気持ちに耳を傾けていない点です。
何が不満で、何に不安を感じているのかを、なるべく詳細に知ることが出来れば、具体的な解決策がわかります。そうすれば、本人の気持ちに寄り添うような言葉をかけることが出来ます。
次回はLDについて相談できる場所を紹介していきます。
参考文献
上野一彦. LD(学習障害)のすべてがわかる本 講談社. 2008.
学習障害(LD) - 発達障害教育推進センター (nise.go.jp)