・中国の反日暴動を報道して日本の反中デモを黙殺したマスコミ ~未だ続く既存メディアの偏向報道~ | アジアの真実

・中国の反日暴動を報道して日本の反中デモを黙殺したマスコミ ~未だ続く既存メディアの偏向報道~

人気ブログランキングバナー←最初にブログランキングのご協力お願いします。



今朝のテレビニュースや情報番組のトップは、週末に起きた中国の反日デモの話題で持ちきりでした。各番組ではキャスターや解説者が深刻そうな顔で、「難しい事態になってきた。日中関係は今回の修復の為に一体日本はどうすればいいのか」と話しますが、どれもピントはずれなコメントばかりで、的確な指摘をする番組は皆無でした。大体にしておかしいのが、このデモの責任が日本にあるかのような前提で話がされていることです。


 少し脱線しますが、あれはデモではなく「暴動」と言います。2005年にも中国で同じような光景が見られましたが、その時から私はマスコミの使う「反日デモ」という言葉は使わず、このブログでは一貫して「反日暴動」と呼称してきましたが、今回もそうします。”デモ”などという優しい言葉で片付けられるものではなく、国際的にも非難されるべき暴力を伴った歴とした”暴動”です。


 そしてこの反日暴動は、ある程度中国政府が主導しているのも間違いありません。今回の暴動の暴徒達は、インターネットの呼びかけで集められているそうですが、インターネットやテレビ、新聞などあらゆるメディアで情報統制を行っている中国政府は、ダメだと思えば簡単にこんな情報はシャットアウトし、呼びかけ人は政治犯としてすぐに投獄されるはずです。しかし、それをせず黙認している。もしかすると呼びかけ自体を中国政府が主導している可能性も十二分にあります。どちらにしてもこの暴動は中国政府の意志で行われていると考えて間違いありません。つまり、2005年以降、民衆による反日暴動を禁止してきた中国政府が方針転換したということがそこからわかるわけですが、それは何を意味するのか。対日政策の転換か。中国の内部事情か。単なる国民のガス抜きの為なのか。 そしてその考えの裏には何があるのか。その先には何があるのか。そこを報道してこそ存在意義のあるメディアとなりますが、そこまでを解説したメディアは残念ながら皆無でした。


 そしてもう一つ。ネットから情報を得ている人は多くが知っているはずですが、10/16には日本でも5000人規模の反中デモが行われました。(これは中国の反日暴動とは対照的に、一切の暴力も混乱もなく、中国大使館のポストへ抗議の書簡を投函して終えるという、極めて紳士的に行われた日本人らしいデモでした)このような政治問題で日本人が外国の大使館へ抗議を数千人規模で行うというのは極めて異例です。それにもかかわらず、これをちゃんと報道したマスコミはほとんどありませんでした。わずかにネット記事としていくつかの新聞社が申し訳程度に載せただけであり、中国の反日暴動と並べて報道するようなマスコミは皆無でした。今まで大人しかった日本人国民が、あまりにも横暴な中国と、あまりにも弱腰な日本政府に対してとうとう声を上げ始めたという極めて重要なニュースですが、それはマスコミによって黙殺されたのです。その一方では、中国の反日暴動を、中国国民は怒っているというような見え方で大々的に報道するのですから、これを偏向報道と言わずしてなんと言うのでしょうか。


 今回の件で、この国のマスコミの実態をあらためて思い知らされたと同時に、今尚日本が偏ったマスコミに支配され、亡国へ突き進もうとしているということを痛感させられました。

 このメディアの統制のしくみと実態が、西村幸祐氏の新刊『メディア症候群~なぜ日本人は騙されているのか?~』 に詳しく書かれています。これ一冊で近年におけるメディアの情報統制システムの一端が解析されていますが、その冒頭に書かれた文章が今の日本を鋭く現していましたので紹介します。お勧めできる本ですので、興味を持たれた方は続きを読んでみて下さい。



 外国の手先と堕すメディアとその報道に翻弄される日本の姿を、すなわち、私達が「現実」を直視できないその症状を、私は「メディア症候群」と呼ぶ。

 権力を監視するはずのメディアが権力となり、米国と特定アジアの手先となって、国民を日本国外の権力の恣に操る。事実、構造改革意向の自民党政権時代、そして民主党政権が誕生してからも、子供手当やその他の政策でどれだけの国富が米国や特定アジアに流れることになったのか誰か計算してみたらどうだろう。しかも、国益だけではなく、国家国民の資産である領土、資源、さらに日本人の人権までもが次と外国に簒奪されていく過程に入っているのである・・・・ 



人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍:

メディア症候群
西村幸祐
4862860435