・ミサイル発射で「遺憾だがこれ以上コメントはない」と語る鳩山氏 ~まるで関係ない遠い国の出来事~ | アジアの真実

・ミサイル発射で「遺憾だがこれ以上コメントはない」と語る鳩山氏 ~まるで関係ない遠い国の出来事~

鳩山首相「事実としたら大変遺憾」 北ミサイル発射:産経
 鳩山由紀夫首相は13日午前、韓国の聯合ニュースが12日、北朝鮮が地対地短距離ミサイル5発を発射したと報じたことについて、「報道は聞いている。これが事実としたら、大変遺憾なことだと思うが、今、それ以上のコメントをする状況にない」と語った。都内の私邸前で記者団の質問に答えた。


 北朝鮮が日本海へ向けてミサイルを連射したことよりも、我が国の首相の言葉に驚きました。”大変遺憾”は結構ですが、報道は聞いているだとか、これ以上コメントする状況にないとは、まるで人ごとです。遠い関係ない国で起きている出来事について語っているような内容で、自分が当事国の首相であるという認識がまるでないと言わざるを得ません。


 このミサイルがどんな種類のものなのか。ただの対艦ミサイル等の脅威の少ないものなのか、それとも国連決議違反であり、日本国民に多大な被害を及ぼす恐れのある弾道ミサイルなのか。こういった調査を防衛省や自衛隊から報告を受ける。もしまだ判明していなければ、早期に調査を行うように防衛大臣などに指令を出す。呑気に民間の報道を待っている場合ではありません。
 そしてもし国連決議にも違反する弾道ミサイル発射だった場合は、日本としての制裁措置を行うのか。外交ルートを通じての抗議はどのように行うのか。今後さらなる発射の兆候はあるのか?もしある場合自衛隊は何らかの防衛体制を取るのか?

 言わずもがなですが、最低でもこれだけのことを行う、または関連大臣や省庁に指令を出すのが日本の首相の役割です。


 今回のこの呑気で他人事のようなコメントには大変驚かされました。もし仮に、今後北朝鮮が本当に核を搭載した弾道ミサイルの発射準備をしているという情報が入ったとしても、「報道は聞いている。これが事実としたら、大変遺憾なことだと思うが、今、それ以上のコメントをする状況にない」と今と同じコメントを出しそうな気さえします。


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参考書籍:

日本はすでに北朝鮮核ミサイル二〇〇基の射程下にある―金正日の核とミサイル問題の深層
4769813791


北朝鮮の不思議な人民生活 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-78)
別冊宝島編集部
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