・産経に掲載されたNHKへ対する全面抗議広告 ~マスコミの偏向報道へ対する大きな一石となるか~ | アジアの真実

・産経に掲載されたNHKへ対する全面抗議広告 ~マスコミの偏向報道へ対する大きな一石となるか~


アジアの真実-NHK抗議広告 (クリックでPDFファイル)


 
 18日付の産経新聞(東京版、13面)に「NHKの大罪」と大書したNHK「JAPANデビュー」に抗議する意見広告が掲載されている。全面を使った迫力満点の意見広告だ。
 意見広告の上段には、台湾島の左右に「NHKは日台友好関係を破壊するのか?」の文字が帯状につらぬき、台湾島の中に、NHKから取材を受けるも、放送を見て激怒した柯徳三さんの言葉「私はHさん(NHKディレクター)に言うたんだ。あんた、中共の息がかかっているんだろう。(中略)NHKは、北京に呼ばれてチヤホヤとされて貢物もって行ったんだろう。そう言ったんだ。」が白抜き・縦書きでドーンと据えられている。
 その下に「私たちはNHK『JAPANデビュー』の『やらせ』取材、歪曲取材、印象操作編集の偏向歴史番組の制作と放送に抗議します」と謳い、その下にこれまたドーンと「NHKの大罪」の大文字が座る、大迫力の意見広告だ。
 賛同者の数もすごい。NHKに公開質問状を提出した中山成彬・日本の前途と歴史教育を考える議員の会会長などの国会議員、地方議員、そして有識者150人以上が名を連ねている。
 この意見広告を打ったのは、草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、メールマガジン「台湾の声」、日本文化チャンネル桜二千人委員会、月刊「WiLL」。
 意見広告には、なぜNHKに抗議しなければならないのかについて、3つの提案とともに訴えているので下記にご紹介したい。
 なお、この意見広告は19日に大阪版にも掲載されます。

 4月5日に放送された「NHKスペシャルJAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国"」は、放送法第3条に「報道は事実をまげないですること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めているにもかかわらず、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような視点で番組を制作したばかりか、取材や編集の過程で、台湾現地での「やらせ」取材や歪曲取材、悪質な印象操作編集が行われたことが衛星放送「日本文化チャンネル桜」の取材で明らかになりました。
 これは国民の税金と視聴料によって経営がなされている公共放送として、絶対に許されるものではありません。放送法に違反した一種の「情報犯罪」でもあります。チャンネル桜の2度にわたる台湾取材によって、番組出演者のほとんどがNHKの放送を見て不満や怒りを述べ、やらせ取材の実態を明らかにしています。
 また、「日本李登輝友の会」は、この番組によって、親密な日本と台湾の友好親善関係が破壊されることを危惧し、抗議声明や公開討論会の開催要請を提出しました。これに対するNHKの欺瞞的回答で、これは単なる一番組の偏向問題などではなく、NHK全体に及ぶ放送、制作姿勢の問題であることが明らかになりました。私たちは、この問題を公共放送の危機としてとらえ、日本のすべての国民、NHK視聴者に提起します。

一、NHKは「JAPANデビュー」において、「やらせ」取材、歪曲取材、印象操作編集による偏向報道を行ったことを反省して訂正・放送を実行し、本シリーズの制作と放送を中止せよ。

一、NHKの番組制作担当者、広報担当者、経営者は、日本国民と台湾国民、全視聴者に謝罪し、全員辞任せよ。

一、放送法第32条の「NHK視聴強制加入」を改正して自由契約を実現し、全国民のNHK受信料不払いを実現しよう。


 当Blogでも何度か紹介していますが、4/5に放送されたNHKの「シリーズJAPAN」において行われた日本の台湾統治に対する偏向放送についての抗議が大きな広がりを見せています。この全面広告の他、5/16には渋谷にて1100人を超える規模の抗議デモが行われた他、台湾本国のNHK支局前でも同日にデモが行われました。さらに23日には大阪においてもデモが予定されています。

 この番組とNHKの問題点に関しては、前回までの記事や上記で紹介した記事に詳しく書かれていますので省略しますが、かつて偏向報道でこれほど抗議活動が盛り上がったことがあったでしょうか。しかも、抗議をしているのは韓国や中国や左派団体ではないのです。


 NHKは李登輝友の会が提案した公開討論会を拒否するなど、この問題から逃げ回っていますが、問題は終息するどころかさらに広がりを見せています。今回の産経の広告にあるとおり、インタビューされた本人である柯徳三氏による偏向報道についての証言が取られており、既に明確な証拠が挙がっています。NHKは最低限それだけでも説明責任があるでしょう。

 この問題は、NHKのシリーズJAPANという小さな一番組だけの問題ではないと私は考えています。マスコミの偏向報道はこれに限らず日常茶飯事です。歴史問題に留まりません。あらゆる報道において、偏向、事実隠蔽、印象操作は当たり前となっています。しかしながら、それを指摘する公的機関はほぼ皆無です。そんな中にこの問題は一石を投じる役割となることを私は期待しています。小さな一石ですが、さらに運動が広がり、マスコミ全体へ対する警鐘となれば大きな一石となるでしょう。


 25日からはオンライン署名活動も行われるようです。主旨に賛同される方は25日にこちらの李登輝友の会のページ からどうぞ。


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参考書籍:

母国は日本、祖国は台湾―或る日本語族台湾人の告白 (シリーズ日本人の誇り 3)
柯 徳三
4434066544

日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景 (シリーズ日本人の誇り)
楊 素秋
4795276897