・国家権力・検察権力の横暴であり陰謀である ~あまりに醜い小沢代表の会見~ | アジアの真実

・国家権力・検察権力の横暴であり陰謀である ~あまりに醜い小沢代表の会見~

やましいことない」と小沢代表、検察は「疑問答えてない」:読売
 「異例の捜査」「不公正な国家権力の行使」――。民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の逮捕から一夜明けた4日、小沢代表が口にしたのは、公党トップとしては異例の検察批判だった。

 約40分間の記者会見では謝罪は一切なく、捜査を非難する強気の言葉に終始。矛先を向けられた法務・検察幹部からは「疑問に答えていない」という声が上がった。

 東京・永田町の民主党本部で午前9時50分に始まった小沢代表の会見には100人を超える報道陣が詰めかけた。

 大久保容疑者の逮捕後、報道陣の前では終始無言だった小沢代表。風邪の予防のためにふだんから着けているマスクを外し、胸を張るように会見場に入ってきた。壇上でゆっくりと報道陣を見回し、いきなり捜査批判の口火を切った。

 「総選挙が取りざたされているこの時期において、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使と感じている」

 会見中、小沢代表は捜査について何度も「不公正」「異常な手法」などと顔を赤くしながら強い口調で繰り返した。時折、疲れた表情を見せながらも、「この種の問題で逮捕・強制捜査というやり方は民主主義を危うくすると考えている」「こじつけたような理由で検察権力の発動は非常に公正を欠くと思う」と語り、検察当局と真っ向から対決する姿勢を前面に出した。

 「政治資金に関してはすべてオープンにしている。収支を全部公開しているのは私だけではないか」と胸を張る場面もあり、「起訴などないと信じております」「遠からず嫌疑は晴れると信じている」とも語った。

 記者から「世間に動揺を与えたことに、謝罪の言葉はないか」と質問されると、「何度も何度も申し上げたように、何らやましいことはない。今おわびする理由は見あたらない」と不満そうに顔をしかめながら、語気を強めた。

 午前10時29分、報道陣からの質問が終わると、小沢代表は「はい、どうもありがとう」と笑みを浮かべて会見場を後にした。

 小沢代表の記者会見をテレビで見た法務・検察の関係者からは「問題をすり替えている」などとする声が上がった。検察幹部は「民主党の代表の政治団体だからやったのではない。違法行為を把握したのに、相手の地位が高いとか、選挙が近いという理由で見逃していたら、検察は国民の信頼を得られない」と捜査の妥当性を強調。「こういう反発は予想された事態」と冷静に受け止める声もあった。

 法務省の幹部は「脱法的な献金を受けていたことが問題なのに、『きちんと記載している。オープンにしている』と言うばかりで、疑問に答えていない」と指摘。「否認されても立証できる証拠を固め、事件着手しているはず」と小沢代表の姿勢に疑問を投げかけた。


 小沢氏の釈明会見は上記の通り本当に酷いものでした。これ程酷い会見は見たことがありません。一切の謝罪はなく、「陰謀だ。選挙の前という時期に不公正な国家権力、検察力行使が行われた。こんな横暴がまかり通ったら民主主義を危うくする」とまで述べました。これほど酷い言葉を放った党首がかつていたでしょうか。悪いことに対しては法に従って捜査が行われるのは法治国家として当たり前です。それが野党第一党の党首だろうと、選挙前だろうと免責されることはありません。小沢氏はそんなことも知らないのでしょうか。おまけに民主主義に反するとまで言い放ちましたが、これこそが民主主義です。小沢氏の崇拝する中国ではトップが何をやっても捕まることはないのかもしれませんが、ここ日本は民主義国家なのです。さらに、「不正な金だったら返せばいいだろ」とのことですが、盗んだ金がばれたら返せば罪に問われないと言っているのと同じ理論です。法治国家である日本ではそれは通用しません。それもわからないのでしょうか。


 また、鳩山氏や山岡氏と言った民主党幹部達の言葉も本当に酷い物でした。彼らの言葉に私は耳を疑いました。今回の件は与党の陰謀だと断定した発言を行ったのです。これも失言というレベルの話ではありません。特に鳩山氏の言葉は本当に野党第一党の幹事長という立場の人間とは思えないものでした。彼は政府の陰謀だと前置いた上で、”相当に嫌らしいことをする”と言ったのです。

 なんたる侮辱発言でしょうか。 彼らの言葉を国民は記憶しておかなくてはなりません。政府の陰謀でなかった場合は、この発言の責任と取って幹部もろとも辞任しなければならないでしょう。


 与党に対してはわずかな失敗で議員の資格がないなどとして常に辞任勧告などの激しい攻撃をする一方で、こんな大変なスキャンダルを起こした身内には甘すぎる対応を行い、逆切れのような根拠のない与党攻撃に終始する。こんな見苦しい事があるでしょうか。彼らは言葉を選んで話すということすらできなくなっています。彼らに政権を担当する能力などないことが今回の件でも証明されました。


 本日の報道だけでも、証拠が次々と挙がっているという情報が入っています。小沢氏の黒はほぼ間違いないでしょう。これから毎日のように捜査に関する情報が入ってきます。その度に民主党はダメージを受けていくことになります。そして小沢氏の秘書が起訴されたタイミング、捜査が小沢氏本人に及んだタイミングでは回復不能なまでのダメージを受けることでしょう。こうなってくると、民主党としては、小沢氏が党首を辞めることはもちろんとして、民主党からの除名、または議員辞職を行うことで民主党からバッサリ切るのが得策だったと言えるでしょう。しかし民主党は小沢氏続投を選びました。これからが見物です。


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参考書籍
民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る
田村 重信
4880862126