・西宮市教組が昇任人事へ強力に介入していた事実が発覚 ~機能し始めた自民の日教組究明議連~
日教組究明議連が指摘、西宮市教組「教頭任用者のほとんどは組合推薦」と会報で暴露:産経
自民党有志でつくる日教組問題究明議連(会長・森山真弓元文相)は29日、文部科学省の担当者らを招いて党本部で第4回会合を開いた。この中で、兵庫県西宮市教組の会報「西教組ニュース」(昨年12月4日発行)が「ここ数年は、教頭任用者のほとんどは組合推薦です」と昇任人事への介入を「告白」している問題が指摘された。文科省側は「あってはならないことだ」として、次回会合で調査・指導結果を報告することを約束した。
教員人事は都道府県教育委員会に権限があるが、実際は昨年夏に発覚した大分県の教員採用・昇進にかかわる汚職事件の事例が示すように、教職員組合による推薦・斡旋など不適切な実態が指摘されている。
一方、「西教組ニュース」は堂々と「行政や非組合員からの(教頭)任用をどう減らしていくかが今の重要な課題」「『民主的な職場』『ゆとりある職場』づくりのため、教頭推薦を完全に集約しましょう」などと記していた。
会合ではまた、兵庫県教組が昨年12月、公務員に認められていないストライキを計画し、県教委との交渉で「一定の成果があった」として直前に取りやめた事例も報告された。民主党の輿石東参院議員会長の「教育の政治的中立はありえない」発言も議題となり、出席議員からは「安全保障と教育は、自民党と民主党が最も異なる部分であり、次期衆院選の争点となりうる」(義家弘介参院議員)といった意見が相次いだ。
「教頭任用者はほとんど組合推薦」であり、会報には「教組員以外の教頭登用をどうやって減らすかが重要課題」と堂々と記載する。さらにはストライキを計画して県教委を脅す。この横暴ぶりはにわかに信じられないくらいです。
しかしながら、この事実を報道している大手マスコミは現在の所、産経のみのようです。このような日教組の実態を暴き、糾弾しようとした大臣はマスコミと野党の徹底的な攻撃で辞任に追い込まれたというのに、このような日教組の信じ難き実態は報道されることすらほとんどないのです。これがこの国の異常な実態です。
先月紹介した自民党の対日教組議連は、有効に機能しているようで心強く思います。議連では、「日教組問題を選挙の争点に」と主張しているようですが、このような実態が白日の下に晒されれ、国民の広く知るところとなれば、選挙の争点になり得る可能性はあります。ただ、マスコミの強力は一切得られない現状では、やや弱いと言わざるを得ません。前回の記事でも提案していますが、中山氏などが中心となり、「日教組の実態」というサイトを立ち上げてみるなど、既存マスコミがダメならネットなどの新たなメディアを使っても良いのです。日教組問題に感心がある国民は意外と多いのではと私は感じています。最初のきっかけさえあれば、この問題は爆発する可能性もあるのではないでしょうか。
参考書籍:
誰も知らない教育崩壊の真実 (OAK MOOK 205 撃論ムック)
西村幸祐
中山成彬はなぜ日教組と戦うのか
伊藤 玲子