・日露戦争時に日本を助けたリーマン・ブラザーズ ~歴史に隠れた日本とリーマンの関係~ | アジアの真実

・日露戦争時に日本を助けたリーマン・ブラザーズ ~歴史に隠れた日本とリーマンの関係~

 9月15日、アメリカの投資銀行・証券最大手のリーマン・ブラザーズが破綻しました。米国内のみならず、日本および世界中へ与えた影響は決して少なくないようです。経済についての話は当Blogの専門外ですので他におまかせしますが、リーマン・ブラザーズと日本と過去の大きな関わりについて紹介します。

 リーマン・ブラザーズは1977年に同じ投資会社であったクーン・ローブ社と合併し、リーマン・ブラザーズ・クーン・ローブ社となりますが、そのクーン・ローブ社の話です。


 日露戦争開戦当時、日本は莫大な戦費調達が必要となります。その為、政府の命を受けた当時の日銀副総裁、高橋是清氏が資金調達のために奔走します。しかしながら、アジアの小国である日本とロシアの国力の差、さらにシベリア鉄道が開通して、ロシア軍のアジア地方への補給線が確立されたことや、バルチック艦隊の出撃などで日本の敗戦は濃厚との見方が一般的で、開戦と同時に日本の外債は暴落。アメリカではもちろん、ロシア牽制という共通の目的を持っていた日英同盟下のイギリスでさえ、多くの銀行に悉く断られました。そうして途方に暮れていたときに手を差し伸べたのがクーン・ローブ社でした。その後結果的に日本は国家予算を上回る規模の資金提供を得ることができ、見事日本は日露戦争に勝利したのでした。これが現リーマン・ブラザーズと日本の最初の接触だったと言われます。(上記記述にもし間違いがあれば指摘してください)


 現代の経済界の事情は複雑です。現リーマン・ブラザーズからすればあまり関係のない話かもしれませんし、こんな事実があるから今回は日本が全面的にリーマン・ブラザーズを援助すべきと主張するつもりはありません。しかしたくさんの破綻の報道の中、この話が出るマスコミがなかった為、ここで紹介しました。


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