・韓国でアメリカ産牛肉が不足 ~あのデモは一体何だったのか。韓国を象徴するニュース~ | アジアの真実

・韓国でアメリカ産牛肉が不足 ~あのデモは一体何だったのか。韓国を象徴するニュース~

輸入業者「米国産骨つきカルビが足りない」:中央日報
米国産牛肉が輸入・検疫量でニュージーランド産を抜き、オーストラリア産につぐ2位となった。

輸入業者はLA(骨付き)カルビに対する消費者の反応がよいとし、輸入を増やそうとしている。6月26日に米国産牛肉の新しい輸入衛生条件が告示されてから50日が経過した今、韓国牛肉市場でこのような反応が見られている。

18日、国立獣医科学検疫院によると、6月16日~8月16日の米国産牛肉の検疫通過量(暫定集計)は5391トンで、オーストラリア産(1万6236トン)に比べ少なかったが、ニュージーランド産(4684トン)よりも多かった。この期間の米国産牛肉が全輸入牛肉に占める割合は20%にのぼっている。これは昨年10月、米国産牛肉に背骨が見つかり、検疫が打ち切られる直前の水準(24%)に近い。検疫を通過した米国産牛肉のうち、今まで約1750トンが市場に流通されている。検疫倉庫にある残りの約3600トンは秋夕(チュソク、中秋)を控え、市場に流通されるものと予想されている。

米国産牛肉は価格の安さが売りとされている。

業界によると、1等級の牛ヒレ肉100グラム当たりの小売価格は韓牛(韓国産牛)が6000~7000ウォン、オーストラリア産は3000~4000ウォン代なのに比べ、輸入業者イネットが販売している米国産は1000ウォン(約104円)代だ。

米国産牛肉はまだ韓牛の消費に影響を与えてはいない。農協流通の関係者は「ソウル良才洞(ヤンジェドン)のハナロクラブで最近、韓牛の販売量が昨年よりも5~6%減少した」とし「しかしこれは不景気のためで、米国産牛肉の輸入を再開した影響によるものとは違う」と話している。


 このニュースを見て「?」と感じた人は少なくないと思います。米国産牛肉の輸入再開に国民全体が激怒し、発足したばかりの政権を総辞職に追い込むほどのかつてない大規模な抗議活動が行われたのは6月の事でした。100万人のロウソクデモはソウルの機能を麻痺させ、日本でもその姿が報道されました。その騒動の大きさに、韓国人の結束力と食に対する意識に驚かされたものです。

 そして二ヵ月後、韓国人の怒りは収まらず、輸入再開されるも米国産牛肉は全く売れず・・・かと思いきや、米国産の牛肉は大人気で、検疫量は打ち切り以前の水準に戻り、されに輸入を増やすとのこと。一体あのすさまじい規模のデモは何だったのでしょうか。輸入再開反対をあれだけの規模で騒ぎ、内閣まで倒した抗議の意味は何だったのでしょうか。私には全く理解ができません。


 しかし、これは韓国という国を象徴しているニュースのような気がします。同じように、この国に関して理解ができないニュースが入ってくるのは珍しいことではありません。たとえば、


・日本が心底憎くて嫌いなはずなのに、日本製品や日本旅行は大好き。

・日本の製品や文化をコピーし放題して知らない顔をしている一方で、中国が韓国製品をコピーすると大激怒する。

・アメリカは嫌いだ。米軍など撤退しろと騒ぎ、アメリカが駐留規模削減、有事指揮権も返還すると発表すれば、これでは国が防衛できないと狼狽する。

 

 数え上げればきりがありませんが、感情と行動が合っていないと言うか、感情が先行して後先を全く考えていないと言うか、我々の常識外であるため説明し難いのですが、彼らの起こす問題行動には何か共通したものがあるのは間違いがないように思います。そして、さらに特筆すべきは、それがおかしなことだという点に彼ら自身全く気づいていないということです。

 上記の中央日報の記事でも、米国産牛肉が大売れしていることに関しての趣旨が、「一体あの反対デモは何だったのか・・・」ではなく、「韓国産牛肉の売れ行きが落ちていないか」なのです。本当に理解に苦しみます。この国はやはり我々の常識では理解ができない。そう実感させてくれるニュースでした。


人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍:


やっかいな隣人韓国の正体―なぜ「反日」なのに、日本に憧れるのか
呉 善花
4396612753


“日本離れ”できない韓国 (文春新書)
黒田 勝弘
416660516X