・書評:「それでも中国と付き合いますか?」  | アジアの真実

・書評:「それでも中国と付き合いますか?」 

それでも中国と付き合いますか? (WAC BUNKO 87)
山際 澄夫
4898315879


まえがき後半部分を引用

 本書は日本を侵略国だと決めつける中国の主張がいかにウソで固められたものであるのか、そしてそれにも関わらず、日本国を代表する福田康夫首相、小沢一郎民主党代表が中国に対してどれほど卑屈な言動をしているか、また、親中、媚中、屈中派と言われる政治家は誰で、その言動はどのようなものかなどを検証している。
 さらに、朝日新聞、読売新聞といった巨大メディアがいかに中国に屈服しているかも具体的に述べた。
 ここに収容されている論文は『WiLL』、『諸君!』などに掲載した論文に書き下ろしを加えたものだ。それぞれを書きながら脳裏から離れなかったことは、中国とどう向き合うかということである。
 中国はどうしようもなく厄介な国である。人口は最大。「改革開放」の美名の一方、軍事大国で覇権主義、民度は低く道徳は最低である。その上、環境を悪化させ、資源を食いつくし、少数民族を虐殺し、北朝鮮を始めとして世界中でテロを支援している。
 だが、逃げるわけにはいかない。
 中国と当たり前の関係を確立するには、自虐としか言えない思考パターンから一刻も早く脱却することこそ急務であろう。それは戦後の呪縛となってきた“日中友好”などというスローガンと決別することでもある。

戦争が終わって日本は平和を守ったが、その間にも中国は韓国、インド、ベトナム、ソ連、台湾、それにチベット、ウイグルなど周辺国のほとんどすべてと戦争をしてきた。中国こそ今ある世界で最も悪辣な"帝国主義国家"なのである。
日本人はもう中国に「ノー」と言うべきときなのではないか。




  当Blogでも参考書籍として度々紹介している「これでも朝日新聞を読みますか」 の山際澄夫氏の新刊です。タイトル通り、中国という国の実態を一つ一つ挙げ、日本が今と同じように中国と付き合っていくことに警笛を鳴らしています。当Blogで普段扱っている内容と全く合致しています。


 単なる中国批判本ではなく、どちらかと言えば現在の日本を批判する内容と言って良いかと思います。中身の半分以上が、実際の出来事や発言を元に、中国に媚びを売り、国を売り渡すマスコミや政治家の実態をリアルに紹介し、その危険性を訴えています。おもしろいのが、「中国に国を売る日本人」「これが媚中派政治家の恥かき言行録」と題し、福田首相や小沢代表を筆頭に、現在過去の政治家が実際に行った売国行為が記されている点です。そこにある名前は、福田康夫、小沢一郎、河野洋平、村山富市、加藤紘一、二階俊博、野田毅、古賀誠、山崎拓、中川秀直、与謝野薫、後藤田正晴、高村正彦、野中広務・・・ 全て名前を拾うのが大変です。この本を読むと媚中売国政治家の一覧表が頭の中にできあがるかも知れません。


 日中問題に興味を持ち始めた人にとっては最適な入門書であり解説書となると思います。また、このBlogを普段から読んでいただいている読者の方であれば、随所で頷きながら、そしてさらに理解を深めながら読み進めて行けることと思います。


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